フランス・オペラ・アリア集　ルミュー、ギャベル＆フランス国立管弦楽団

ルミューがコントラルトの抜群の歌唱で
フランス・オペラ・アリアを魅せる！
名曲アリアほか、珍しい作品も多数収録！

2000年にエリザベート王妃国際音楽コンクールでカナダ人として初めて優勝し、一挙に世界の注目を集めたマリー＝ニコル・ルミュー。ルミューの声はやわらかさと甘さと深さが絶妙のバランスで共存しており、聴いていて実にリラックスできるものです。
　このアルバムではアルトのための名アリアのほか、アレヴィの『シャルル6世』など珍しい作品が収められているのも魅力。1875年にローマ大賞を受賞したアンドレ・ウォルムセ[1851-1926]の作品の題名となっているクリテムネストラの名前はR.シュトラウスの『エレクトラ』でお馴染みですが、夫アガメムノンを殺して夫の影（亡霊）に苦しんでいる場面のアリアで、極めてドラマティック。ルミューの歌唱力の高さを堪能できます。終曲のデリラの有名なアリアは、デリラの妖艶さというよりも、女性としての優しさを感じさせる歌唱となっています。なお、ディスクの最後のトラックには、おまけの楽曲も収録されています。（キングインターナショナル）

【収録情報】
1.　マスネ：私を拒まないでおくれ（エロディアのアリア）〜オペラ『エロディア』（1881年）より
2.　ケルビーニ：ああ、私たちは共に悲しみを（ネリスのアリア）〜オペラ『メディア（メデ）』（1797年）より
3.　アレヴィ：鉄の王笏の下に―つつましい野の娘が（オデットのアリア）〜『シャルル6世』（1843年）より
4.　ベルリオーズ：第1のジュリエットの葬送〜『ロメオとジュリエット』（1839年）より
5.　ウォルムセ：アポロを賞賛せよ！―アガメムノンの影に（クリテムネストラのアリア）〜『クリテムネストラ』（ティボー・ペリーヌによるオーケストラ版）
6.　トマ：君よ知るや南の国（ミニョンのアリア）〜『ミニョン』（1866年）より
7.　マスネ：「手紙の歌」ウェルテル、ウェルテル・・・誰が言うことができたでしょう（シャルロッテのアリア）〜『ウェルテル』（1892年）より
8.　ビゼー：恋は野の鳥〜『カルメン』（1875年）より
9.　ベルリオーズ：私は死ぬだろう（ディドンのアリア）〜『トロイア人』（1863年）より
10.　サン＝サーンス：あなたの声にわたしの心も開く（デリラのアリア）〜『サムソンとデリラ』（1877年）より

　マリー＝ニコル・ルミュー（コントラルト）
　フランソワ・リ（バス：1）
　フィリップ・アノン（ファゴット：2）
　パリ少年少女合唱団
　フランス国立管弦楽団
　フャビアン・ギャベル（指揮）

　録音時期：2010年7月
　録音方式：デジタル