ロックの激しさもありながら爽やかで疾走感のあるサウンド、まだ眠気とだるさの残る早朝に聞きたいと思うアルバム。

今世紀デビューのバンドの中でも、レベルがかなり高いバンドだと思う。 このアルバムでは、大半の曲が、シングルカットされてもいいくらいの出来。 アルバム全体としては言うことなしです。

’14年発表｡ｼﾞｬｹｯﾄが､ちょっとｻﾞｯﾊﾟの『いたち野郎』を彷彿とさせるｲｷﾞﾘｽ､ﾆｭｰｶｯｽﾙ出身のﾛｯｸ･ﾊﾞﾝﾄﾞ､ﾏｷｼﾓ･ﾊﾟｰｸの2年ぶりの第5作｡ﾊﾞﾝﾄﾞのｾﾙﾌ･ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｽ､ﾆｭｰｶｯｽﾙとｻﾝﾀﾞｰﾗﾝﾄﾞで制作された｡いきなりﾃﾞｨｰｳﾞｫみたいなﾚﾄﾛなｼﾝｾ音で始まりますが､基本は人力のﾋﾞｰﾄ感がある今時のﾛｯｸ･ﾊﾞﾝﾄﾞ｡専任ｷｰﾎﾞｰﾄﾞがいるんですね｡このｷｰﾎﾞｰﾄﾞが非常に存在感のある音を出すので初期XTCが引き合いに出されるのもわかる｡ｲｷﾞﾘｽのﾊﾞﾝﾄﾞらしい陰影もある｡

1stの頃の方がメロディーが立ってましたが、 こちらもロックでかっこいいです。

とうとう日本盤は出なくなってしまいましたか。 彼らのボートラも楽しみにしてたのに。 まあ、売れてないんでしょうな。 個人的には大好きなバンドなので、うれしい限り。 よりロック寄りなアレンジや曲が増えているのはいいとして、前作同様ややくぐもったような音になっているのはなぜだろう。 1stのようなプラスチックな曲もまた聞きたいな。 そしてライブ、見たいな。

ボートらの曲を愛せるのなら大好きなはず。基本的なソングライティングが光ってる。アレンジが耳を引く1stだけに、実は曲のよさが際立つ良盤なので、是非聞いてみてほしい。ちなみにDVDのボーナスCDに入っている”Stray Talk”も併せてどうぞ。

'09年発表｡ｷｬｯﾁｰなのに捻くれてて時々ｶｵｽ｡そんな矛盾を丸飲みして高揚感溢れるﾎﾟｯﾌﾟ･ﾁｭｰﾝに昇華しちゃうUK産ﾊﾞﾝﾄﾞの3rd｡色彩豊かなｼﾝｾ･ｻｳﾝﾄﾞがｴｯｼﾞｰなｷﾞﾀｰ･ﾛｯｸにﾆｭｰｳｪｰﾌﾞ色をﾌﾟﾗｽ､特に万華鏡のように次々と表情を変える後半の展開は刺激的｡

待ってました!!今年発売の新譜の中でも、個人的には1，2を争う期待値です。先行シングルは前作とはまた違ったベクトルでの変化をしたのかな、と思わせる曲でした。アルバムとして、どういう仕上がりになったか、マジで楽しみです。しかも今回はDVD付き、と言うことで、やっぱり即買いですね。

'07年発表｡約2年ぶりの2ndｱﾙﾊﾞﾑ｡ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｻｰに､ﾌｰ･ﾌｧｲﾀｰｽﾞ､ﾋﾟｸｼｰｽﾞなどを手がけたｷﾞﾙ･ﾉｰﾄﾝを迎え､彼らの持ち味が全面的に出されたｼｬｰﾌﾟかつﾀｲﾄな作品｡繊細さとﾀﾞｲﾅﾐｯｸさが共存した演奏は､これまでのﾗｲﾌﾞ活動の成果を感じさせる素晴らしい仕上がりだ｡

ブリティッシュ・ポップのつぼをおさえた曲作り。新世代のＸＴＣか？期待大！