Max Loderbauer / Claudio Puntin / Samuel Rohrer レビュー一覧

Max Loderbauer / Claudio Puntin / Samuel Rohrer | レビュー一覧 | CD、DVD、ブルーレイ(BD)、ゲーム、グッズなどを取り扱う【HMV&BOOKS online】では、コンビニ受け取り送料無料!国内最大級のECサイトです!いずれも、Pontaポイント利用可能!お得なキャンペーンや限定特典アイテムも多数!支払い方法、配送方法もいろいろ選べ、非常に便利です!

商品ユーザーレビュー

1件
並べ替え: 新着順| 共感数の多い順| 評価の高い順
  • 本作はClaudio Puntin、Samuel Rohrer、Max Loderbaue...

    投稿日:2021/03/16

    本作はClaudio Puntin、Samuel Rohrer、Max Loderbauerによるミュージック・コンクレートにして、アヴァンギャルド・ジャズと呼んでもよい作品となっているが、冒頭から不気味なエレクトロニックサウンドが絡みついてくるあたりが私好みでもある。Max Loderbauer といえば、Ricardo Villalobosといくつものコラボ作を発表していて、本作からのリミックスもRicardo Villalobosがリリースしている。その事実だけからも、本作の不気味テイストが予測できると思う。「Tragus」には暗闇にたちこめるドラムとホーンの霧の中を電子の精子がうごめくような奇妙さがあり、12分にも及ぶ「Toxic Underground」は、有毒な沼の中をジワジワと毒が回っていくのを感じつつゆっくり移動しながらアンサンブルを演奏しているようなサウンドスケープとなっている。「Timone」も、変調するエレクトロニクスの隙間を縫うように流れる中世の亡霊の営みの音楽に聴こえる。ただ、Claudio Puntinのクラリネットが一縷のジャズ的解放感を「Touching The Present」や「Tangoreceptor」で表現していて、それがせめてもの救いだといってもいい。とはいえ、元の場所へはなかなか引き返せない狂気の世界がアルバム全体に広がっているので…、まぁ、心してお楽しみあれ。

    u.f.o.313 さん

    0

既に投票済みです

ありがとうございました

%%message%%