初期はプログレ的要素が強い。初期6作6CD廉価版ボックス。カードボードスリーブ、厚手の箱。ボーナス、解説なし。

マティアバザールのアントネッラ時代のベストです。なぜかオリジナルアルバムが買えなくなっている今、このベストは貴重です。ファーストからレッドコーナーまでたっぷりアントネッラのボーカルを堪能できます。アントネッラはやっぱりいいねぇー。

1995年にDDDからポリドールに移籍した時に出たベスト盤。冒頭に収録されたジョン・ファーナム"You're the Voice"のイタリア語カヴァーである新曲を除けば歴代のヒット曲の再録音である。ただし、ギターのカルロ・マッラーレが脱退しているために彼のロマンティックなギターが聴けないのが残念ではある。それでもラウラ・ヴァレンテ時代、そしてアルド・スティリータ存命中のマティアを愛するファンにとっては、看過できない一枚であろう。なお、ラウラが加入して最初のサンレモ曲である"Piccoli Giganti"はこのアルバムに収録されている再録版しか現時点では入手できない。

長年のファンなので久々に新譜が出たと喜んで買いましたが、楽曲は書き下ろしでなくイタリア老舗バンドへのトリビュートでした。ただ、その選曲はＰＦＭ、フォルムラ３、イプー、バンコ、ディクディク等プログレマニアも垂涎の内容です。どの曲も洒落たマティア節にアレンジされていてプログレ色は希薄ですが、中でも「９月の印象」や「愛のルネッサンス」は原曲に並ぶほど感動しました。

マティアは日本では一般には殆ど知られていませんが、プロの間では極めて評価が高く数多くのＣＭに使われて耳にしているはずです。コーヒー、高級車、化粧品・・・いずれもハイセンスなイメージを要求されるものです。本作はおそらく日本人がイメージする最も良質なイタリアンポップそのものではないでしょうか。そのイメージを作り出したのは多分、これらのＣＭそのものであるのかもしれません。一級品の本作を−１ポイントしたのは、このグループにはさらにスゴイ作品がならんでいるからに他なりません

マティアの最高作と言えば、初期の’Loro Dei Matia Bazar Solo Tu’か本作を選びますが、本作はまさに、テクノポップの最も進化した姿を目の当たりにすることになります。比類無きテクノサウンドに自由にそして熱く飛翔するアントネッラの歌声！これは彼女が知性で歌い切る希有な才能だからこそ成立したとも言えるでしょう。

2002年サンレモ音楽祭グランプリ受賞に輝いた「Messaggio d’Amore」をリード・トラックに、熱唱のライヴが続きます。 このシルヴィアの堂々たる歌いっぷりには、以前のリード・ヴォーカリストであるアントネッラやラウラの存在を忘れてしまうほどでした！ 感激のアルバム！で、これからのマティア・バザールから益々目が離せなくなりました。