Trio Paradise

Dr.Lonnie Smithと来日公演中のMark Whitfield(g)の新作『Trio Paradise』が正式発売に先行して「HMV発売中」。ベンソン直系のハードギターが唸りをたてる！

かつての作品でGeorge Bensonのアンプとギターを借用して演奏した位の“ベンソン・フリーク”のMark Whitfield。今回はReuben Rogers(b) Donald Edwards(ds)とのギター・トリオによるまさに「トリオ天国」なアルバムに仕上がった。

録音は2004年12月にニューヨークで行われ、エンジニアにはニューヨーク大学で教鞭も執っている名手ジム・アンダーソン、アルバム写真撮影は若手ナンバーワンとして認知されるジミー・キャッツが担当。「正統派ギター４ビートの快感」と御大ジョージ・ベンソンが絶賛する出来栄えとなっている。

収録曲も冒頭の“Invitation”“The Man I Love”“Willow Weep For Me”などお馴染みのスタンダードに加えて、マーク2曲リューベン、ドナルドが1曲づつを提供した11曲が収録された。

細身の体からは想像できない骨太のベースラインとハイセンスなソロを駆使するリューベンは、この日も録音後、「ブルーノート」でのダイアン・リーブスの伴奏へ走り去ってったほどの多忙なベースマン。

一方のドナルドもこの晩、行われたミンガス・ビッグ・バンドに出演するなど、マンハッタンではエイトビート的なビートも苦にしないドラマーとして名声を得ている。

そうした強力な2人のバッキングを得たマーク・ホイットフィールド。今回はメジャーからの作品とは違って、自分のしたい音楽を実現するために練習に練習を重ねてレコーディングに臨んだ。

制作をする「Vega Records」も今までKUNI三上、Charles McPhersonなどビバップな作品を制作してきた。今回は長い間のコンタクトの末、やっとタイミングが一致した末のプロダクトとなった。

Mark Whitfield(g) Reuben Rogers(b) Donald Edwards(ds)

Recorded at Sound On Sound Studios,NYC. on December 2,2004

engineered by Jim Anderson photo by Jimmy Katz