ダイアー・ストレイツの結成は’77年6月、オリジナル・メンバーはリーダーのマーク・ノップラー(g,vo)、マーク・ノップラーの弟のデヴィッド・ノップラー(g)、ジョン・イルズリー(b)、ピック・ウィザース(ds)の4人。翌’78年6月にフォノグラム・レコードのジョニー・ステインズが彼等のデモ・テープを気に入り、アルバム Dire Straits(悲しきサルタン)でメジャー・デビューを飾る(この時マーク・ノップラーは既に29歳)。’78年当時イギリスは前年から始まったパンク・ムーヴメントが全盛だったこともあり、当初彼等に対する反応は冷たいものだった。最初に火がついたのはオランダで、それがヨーロッパ各国に飛び火し、オセアニアやカナダでもベスト・セラーとなった後ようやくイギリスでも大ヒットとなった(とはいえデビュー曲の“悲しきサルタン”がイギリスでトップ10ヒットとなるのは冒頭でのアメリカでのヒットの後だった)。