Blackside

90 年代頃からシーンに顔を見せ、デイヴ･ホランドのビッグ･バンドでも演奏。2 枚のグラミー受賞作品にも参加しているアルト･サックス奏者マーク･グロスの。参加した作品は数知れず。ジェイムス･ムーディ、ジミー･ヒース、フレディ･ハバード、マルグリュー･ミラーなどなど、80年代に至っても主流派を貫いた大御所の面々の所で、武者修行。またデイブ･ホランドの他に、ヴァンガード･オーケストラ、トム･ハレル･ビッグ･バンド、ディジー･ガレスピー･ビッグ･バンドといった数々のビッグ･バンドで腕を磨いてきた存在でもあります。スタイルでいえば、キャノンボール･アダレイ！スウィンギーで、楽しさと歌心あるサウンド、グルーヴ感は、このグロスの大いなる魅力で、本作でもスタイルは変わらずに、磨きをかけています。

本作は2000 年辺りにリリースされたJ Curve の作品から約10 年振りの作品。バックには、その昔から共演していたサイラス･チェスナット、グレッグ･ハッチンソンも参加。王道なジャズの本道を行きつつ、グルーヴ感とPOP でキャッチーなサウンドが、正に60 年代辺りのキャノンボールの世界を彷彿とさせます。またランディ＆マイケル･ブレッカーのコンポジションも多くフィーチャーするほか、ブラジリアン･ナンバー、またボラーレのようなイタリアンPOPS の名曲、ラストはスティーヴィー･ワンダーの名曲“Knocks me off my feet”。その多彩な選曲も魅力な一枚です。(新譜インフォより)

Mark Gross(as, ss), Freddie Hendrix(tp, flh), Cyrus Chestnut(p), Yotum(g), Dezron Douglas(b), Greg Hutchinson(ds), Vanderlei Pereira(perc)