SACD

『ディア・マリンバ』 塚越慎子

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
MECO1005
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド

商品説明

ディア・マリンバ/塚越慎子

「私の知る限り、Noriko Tsukagoshiほど素晴らしいマリンバの演奏を聞いたことがない。彼女はすべてが驚くほど見事だ。その信じられないほど素晴らしいテクニックだけでなく、極めて繊細であり、そして知性に溢れた音楽家である。彼女には輝かしいキャリアが約束されている。」
−シャルル・デュトワ

次世代を担うマリンバ界の若きスター塚越慎子(つかごし・のりこ)のデビューアルバムです。
 第2回パリ国際マリンバコンクール(フランス)第1位、第8回、第2回国際マリンバコンクール(ベルギー)第2位ほか、国内外の数々のコンクールで輝かしい受賞歴を誇る塚越慎子。その塚越の「ディア・マリンバ」は、まさにタイトルのとおりアーティストのマリンバに対する深い愛情が感じられるアルバムです。
 シリアスな現代曲から、ジャズやポピュラー音楽のイディオムを踏襲した楽曲まで、アーティストの持てるポテンシャルを幅広く堪能できます。世界的名指揮者であるシャルル・デュトワをして、「私の知る限り、Noriko Tsukagoshiほど素晴らしいマリンバの演奏を聞いたことがない。」と言わしめるほどの見事な才能は、CDに収録されたすべての楽曲において証明されています。DSDレコーディング、SACDハイブリッド盤の高音質も魅力です。(アールアンフィニ)

【収録情報】
1. サウル・コセンティーノ:ポエマ
2. 三宅一徳:チェイン
3. サウル・コセンティーノ、オスヴァルト・タランティーノ:エル・ヌエヴォ・タンゴ
4. マイケル・ブリット:カリタス
5. エリック・サミュ:ザッピング・トリオ
6. 吉松隆/塚越慎子編:アトム・ハーツ・クラブ・デュオ op.70a
7. 細川俊夫:マリンバのための『さくら』

 塚越慎子(マリンバ)
 土井徳浩(クラリネット:4)
 鉄井孝司(ウッドベース:4)
 山口真由子(マリンバ:6)

 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO

【塚越慎子 Noriko Tsukagoshi】
国立音楽大学附属音楽高等学校を経て、国立音楽大学を首席で卒業。同時に「武岡賞」受賞。また、最優秀生として皇居内桃華楽堂にて御前演奏を行う。
 第8回日本クラシック音楽コンクール打楽器部門第1位(1998年)、第2回国際マリンバ・コンクール(ベルギー)第2位(2004年)、第4回世界マリンバ・コンクール(上海)にて「The Talent Award」(2005年)、第22回 日本打楽器協会新人演奏会にてグランプリ(2006年)、第2回パリ国際マリンバコンクール(フランス)第1位(2006年)を受賞。
 2007年白寿ホール(東京)にてソロデビューリサイタルを開催後、東京オペラシティコンサートホールや横浜みなとみらいホールにてオーケストラと協演し、高い評価を得ている。
 また、セントトロイデン(ベルギー)、ルツェルン、ベルン、センパッハ、シュプフハイム(スイス)、ワルシャワ(ポーランド)、テネシー州、テキサス州(アメリカ)、ロンドン(イギリス)にて、ゲスト・アーティストとして招かれソロ・リサイタル、マスタークラスを行い、2009年には世界最大の打楽器フェスティヴァルであるPASIC(国際打楽器協会インターナショナルコンヴェンション)においてマリンバソリストとして出演など、国外においても活躍中。
 これまでに、国立音楽大学、(財)明治安田クオリティオブライフ文化財団から奨学金を、また同財団「海外研修生助成金」を打楽器初の採用者として授与され、2008年よりアメリカ、ノーステキサス州立大学にて研鑽を積み、2010年日本帰国。Innovative Percussion契約アーティスト。(アールアンフィニ)


「真新しく、懐かしい記憶 − 塚越慎子 DEAR MARIMBA に寄せて」
 塚越慎子のマリンバは、木のにおいがする。そのかおりは、都会的な風景を通り過ぎるときでも、聴く人をそっと古く懐かしい記憶のほうへと誘っていく。
 彼女の音楽がどこか懐かしく、遠く、そしていつのまにか近くで響いているのはどうしてだろう。マリンバという楽器の声と語りかけの温かみもある。しかし、乾いた軽やかさだけではなく、音楽に豊かな水脈を探りあて、やさしい水のように生命を循環させるのは、やはりその先につながる心と身体が、ほかならぬ彼女のものであるからこそだろう。
 マリンバこそが、彼女の心であり、身体である。その音ひとつひとつが、そのまま塚越慎子という人そのもののように響いてくる。私は塚越慎子という人物を知らないが、しかし、木のにおいに包まれてここに舞うのは、たしかにひとりの人間の響きなのである。
 不思議なほど孤独でないのは、どこか大きなものへと繋がりをもっているからだ。技巧や知性の統制、愉楽や躍動の表情を超えて、ここに拓かれる音楽の光景には懐かしい包容力がある。もちろん、見知らぬ土地を歩いていくような張りつめた緊張もあれば、木霊に呼びかけるような祈りの感情も聴こえる。しっかりと編まれ、構築された音楽世界であるのに、固体であるよりも、液体であり、ときには気体であるように流動する。なぜなら、それこそが生命であるからだ。ここには、古代からの記憶が静かに自らを語っているような、はるかな時空の奥行きと広がりがある。
 マリンバが旅する風景の多彩さを映し出すように、このアルバムにもさまざまな作品が集められている。ジャズふうのアルペッジョで始まる一連の旅は、それぞれの詩情をしっとりと歌い上げながらも、風のように私たちの心を通り過ぎていく。タンゴもラグタイムも、トリオ・ジャズの交歓も、プログレッシヴ・ロックの抒情的な躍動も聴こえる。大聖堂での祈りも、幽玄に揺らめく日本古謡も響いてくる。
 塚越慎子のマリンバは、連なる鍵のまわりを鮮やかに飛翔しながら、ひとつひとつの音をていねいに、慎重な発語で扱っていく。ただ、叩きつけられるためだけにある音は、おそらくひとつとしてない。それは、そのようにあるべき生命がこの世界にはひとつとして存在しないことと同義である。彼女のマリンバは、雨になり、風になり、土になり、そして種になり、葉になり、花になる。それらすべてを穏やかに携える一本の木のように、塚越慎子という若い音楽家は見晴らしよく立っている。
 彼女の足もとにある大地と、頭上に広がる空がひとつに繋がっていくように、塚越慎子のマリンバは密やかに語り、そしてやわらかに歌う。それは、私たちにとってはまだ真新しい夢であり、しかし不思議なほどしっくりと懐かしい記憶でもある。「DEAR MARIMBA」という、密やかなお守りのような言葉は、このアルバムを聴きおえた心に自然と寄り添うものだろう。(青澤隆明)

内容詳細

どこか質朴でありながら、モダンなクールさと弾けるようなスピード感をあわせ持つマリンバという楽器の楽しみの可能性を、若き俊英塚越慎子が確かなワザと柔軟な感性で広汎多彩に披瀝する。ジャズ風の即発的なノリと、耳を澄ませて響きの中に身を沈める現代曲の身振り、ともに即して違和がない。(中)(CDジャーナル データベースより)

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演奏、曲、録音、全てが最高です。久々に心...

投稿日:2011/06/26 (日)

演奏、曲、録音、全てが最高です。久々に心に深く響く音楽を聴くことができました。今年前半に聴いたCDの中で文句なしのベスト1で、塚越さんのこれからの活躍が楽しみです。ちなみに低音までしっかり再現できる装置で、SACDレイヤーを聴くとより感動が深まります。

H.T さん | 東京都 | 不明

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