Where The Midnight Sun Never Sets

リアル・グループから独立し、初のソロアルバムとして発表された「アイム・オールド・ファッションド」は古き良き時代のアメリカン・ジャズへのオマージュとして制作され、彼女の卓越したヴォーカルとオーケストレーションの美しさが描かれました。

今回の第2弾アルバム「ホエア・ザ・ミッドナイト・サン・ネヴァー・セッツ」はその前作を受け、マルガリータがさらに意欲的にアルバム制作に取り組んだもの。

それは、選曲からアレンジメントまで今マルガリータが考えるジャズヴォーカルの世界を表現するために彼女自身がスウェーデンで培ったジャズと真正面から取り組んだもので、スタンダードの名曲から、スウェーデン民謡、さらには彼女のオリジナル曲を2曲収録。その一曲はリアル・グループの頃非常に人気の高かった彼女のオリジナル曲「マイ・ヒドゥン・ワールド」に自らのハープ演奏を加え制作されました。

ミュージカルを思わせるように華麗なオーケストラをとの共演作品「スピーク・ロウ」、「ザ・ミッドナイト・サン・ウィル・ネヴァー・セット」、「スプリング・イズ・
ヒア」。トランペットとのデュオ作品「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」と、ギター、ベース、トロンボーンの伴奏で歌われた「スターダスト」はシンプルで心に沁み入る出来映え。子供のようなかわいらしい歌い方で茶目っ気たっぷりに歌った「ダット・デア」。スイングするジャズの楽しさを伝える「ハニーサックル・ローズ」と彼女のオリジナル「リーヴィング・ロンドン・シーイング・ストックホルム」など、マルガリータの魅力とスウェーデン・ジャズの懐の深さを１００％伝えるアルバムとなっています。

マルガリータ・ベンクトソン (vo)
ペーター・アスプルンド (tp)
オーヴェ・ルンディン (p)
ペーター・フレッドマン (as) 他
Recorded at Atlantis studio in Stockholm on April 6-9, 2009