ワイルド・サイドの歩き方 ルー・リード伝

Lou Reed (ルー・リード)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784907435615
ISBN 10 : 4907435614
フォーマット
発行年月
2015年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20

商品説明

遠慮のない研究者目線
生前のルー・リードが唯一評価したという伝記本の翻訳。同性愛者でジャンキー、しかもこのうえなく付き合いにくかった音楽家の生涯をアルバムを軸に追う。なによりも、ルー・リードを音楽家として“よいしょ”せず、作品と事実関係、本人や関係者がさまざまな媒体に残した発言から、研究者目線で捉える。その遠慮のない筆致を本人はどのように読んだのだろうか?(CDジャーナル Book Review)

(CDジャーナル 2015年 8月号より)

内容詳細

「俺に関する本はぜんぶクソだ。
この本以外はね」―― ルー・リード


“パンクのゴッドファザー” と呼ばれ、
その称号さえ否定し続けた
ニューヨークの桂冠詩人にして前衛的音楽家、ルー・リード。

特権階級の裕福な家庭で育ち、教育を受けたにもかかわらず、
性的曖昧さと両親の無理解にもがき苦しんだ少年時代、

職業作曲家としてポップ・ソングを
量産していた知られざる修業時代、

商業的な成功を手にすることなく解散した
伝説のヴェルヴェット・アンダーグラウンドで
ロックの芸術性の向上に邁進した60 年代、

ソロ時代へと突入し名盤『Transformer』と大問題作『Metal Machine Music』を
生み出しながらドラッグとアルコールの過剰摂取で情緒不安定だった70 年代、

アイデンティティを再構築した80 年代、原点回帰の『New York』を挟んで
ロックアイコンとしてシーンへ返り咲いた90年代、

アンディ・ウォーホルの死、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの再集結、
ローリー・アンダーソンとの蜜月、

革新的な試みを実践した2000 年代と
型破りなキャリアにふさわしい終幕『LuLu』まで、

今もわれわれの時代における最先端であり続ける
永遠の不良少年の戦いと創造の50 年間を綴る。


<プロフィール>
ルー・リード Lou Reed
1942 年3 月2 日 - 2013 年10 月27 日。
アメリカNY 州ブルックリン出身のミュージシャン。
1965 年に結成されたロックバンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの
ヴォーカル・ギタリストとして名を馳せた。
バンド解散後、1972 年にデヴィッド・ボウイとミック・ロンソンと共作した
ソロ・アルバム『Transformer』から
シングル「Walk on the Wild Side(ワイルド・サイドを歩け)」がヒット。
後のパンク/ニュー・ウェイヴ、オルタナティヴ・ロックにも大きな影響を与えた。

【著者紹介】
ジェレミー・リード : 詩、小説、カウンターカルチャー関連の伝記などで数々の賞に輝いている。詩集、フィクション、ノンフィクションの著作は30冊を超える。ザ・ジンジャー・ライトとともにユニットを組み、詩の朗読+音楽というまったく新しいジャンルを確立する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • nizimasu さん

    映画「バックコーラスの歌姫たち」の冒頭にも「ワイルドサイドを歩け」が聞こえてくる。ルーリードの曲は都市生活者のBGMでもある。言葉もよくわからないのだけれど、その曲の持つメランコリックな雰囲気がとても好きだ。そのルーリードの人生におけるイライラは子供時代の電気ショックにさかのぼる。同性愛の嗜好を両親に知られ病院に通う日々。その時にきっと声がしたのだろう。そんな詩人を取り巻く時代背景はウォホールだったりデビッドボウイだったり…何とも世界の広がりを感じる。どこか寂しくてどこか不機嫌。そんな人生が読み取れる一冊

  • Mark.jr さん

    おそらく後の世代に最も影響を与えたロックバンドの1つVELVET UNDERGROUNDのボーカルLOU REEDの伝記です。VELVET UNDERGROUNDよりもソロ活動の経歴、そしてルー本人の同性愛者という側面に焦点を当てたもので、青年期に性的嗜好を矯正するための電気療法によるトラウマから屈折したへそ曲がりぶりと、あくまでも彼流のロックンロールと先鋭性に拘り続けた音楽的変遷を知ることができます。晩年さらに刺激的な活動が見込まれていただけに、急逝が惜しいです。

  • MN さん

    「リードは文学とロックというふたつの媒体を切り離せなかったことで苦悩と幻滅を味わう。それゆえ、レザージャケットにレイバンという格好で煙草を絶やさないニューヨークのストリート詩人が、試行錯誤を繰り返した結果、金持ちのスターになっても、そのことに喜びを見出せなかった。」

  • だんごや さん

    この本にはルーの発表アルバムの評価が頻出しますが、コケおろしているのかホメているのか、さっぱりわからない批評が多いのは、作者がルー・リードが好きすぎてスキすぎて、ツンデレをこじらせているからなんでしょう。そこが楽しい。それはさておき、ファンなら読んで損はない一冊です。

  • 金北山の麓に生まれ育って さん

    【本人と妻公認なんだろう】と思った、「ブルーマスク」やロバート・クインの評価が低過ぎ(リードはクインに厳しいコメントしか残さなかった)、妻と出会って以降晩年の作品への必要以上な高評価故に、妻に関する好悪コメントが著者から全くないのも不自然。でもだからこそ、亡くなる前の本人からも現存していた妻からも公認されているっぽいから、だからこそ調べられた書けた情報もあるだろうから、この伝記が成立するためにしょうがなかったのかもとも思った。リードの複雑な性癖と、歪みながらでも高度な知性が伺える良い本で非常に面白かった。

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Lou Reed

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド時代から時代の異端として、一般的な意味でのエスタブリッシュにはならないルー・リード。いわゆる何十周年といったアニバーサリーにも縁がないような気がするほど、彼は「現役」を貫き通している。またそのうたの視点、歌そのものにも未だひとつの曇りも無いことに驚く。

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