Samba-fusao

パウラ･リマ､マリア･ヒタの魅力を一つにした､
ネオ･サンバ･グルーヴの新たなヒロイン､リア･コルドーニ､デビュー！

シックなアートワークで俄かに笑みを浮かべるこの美女こそ､サンパウロ･インディペンデントで今注目のディーヴァ､リア･コルドーニその人｡パラナ州ロンドリーナでシンガーとしてのキャリアをスタートさせ､アフロ･ルーツのリズムやスピリットを身体に染み込ませていく｡サンパウロに拠点を移してシーンに注目されるようになり､ライブ出演やメディア露出も拡大｡パウラ･リマ､マリア･ヒタの両方の魅力を備えるサンバ･グルーヴのニュー･ヒロイン誕生を予感させると言われ､ついに1stアルバム「SAMBA-FUSAO｣でデビュー｡

ジャジーなバック､パーカッションとコーラス･ワークで印象深いサンバを聴かせるM1でまず引き込まれ､クールなエレピにファズ･ギター､そしてバイーア的パーカッションがアーティスティックに彩るM2〜5曲目に至る流れから､しっとり香るジャズ･ブラジレイロを歌い綴るM7と､本格的なサンバ･バテリアをバックにしたM8とのコントラスト､そして､彼女の魅力すべてを注ぎ込んだハイライトM9と､どのトラックも､かなりグっとくるものがある｡ハスキーでスピリチュアルなリアのヴォイスの印象と､しめやかに漂うマイナー･フレーズの全オリジナル曲(作者はリアのサウンド･パートナーJairo Cechin)との相性も絶妙｡彼女の中にあるアーシーなブラジル･エッセンスが､ハイ･センスなセッションと巧みなエレクトロニカ･メソッドをアクセントに､新しい形のソウルフル･サンバとして開眼された好アルバム｡これは今後の活躍もかなり楽しみ｡