PP&Mのピーター・ヤーロウに見いだされ、ベアズヴィル・レーベルよりデビューしたフォーキー・トリオ。リーダーのビル・ヒューズはギターとヴァイオリンを担当する1948年4月4日アメリカ、テキサス出身のミュージシャンで、ラザルスのすべての曲を手掛けている。ピアノ、オルガン担当はゲイリー・ダイで彼も曲を手掛けている。この2人にベース担当のカール・ケーシーのトリオ編成で、ベアズヴィルに『ラザルス』、『フールズ・パラダイス』の2枚のアルバムを残した。1stアルバムに収録されたビルの曲「Eastward」がレターメンによってカヴァーされ、ヒットし注目された。その後ロンドンやカナダに移ってソロ活動していたビルはやがてエピック・レーベルと契約し、アルバムを発表。シングル「Martin Eden」がヒットする。1983年より作詞家のロクサーヌ・シーマンとコンビを組み、フィリップ・ベイリー&フィル・コリンズ、ジャクソン5、ベット・ミドラー、アース・ウィンド&ファイアーなどに曲を提供した。また1990年にWinkに「想い出までそばにいて〜Welcome To The Edge」を提供し、その曲をセルフカヴァーした「とどかぬ想い」が、日本で放送されたTVドラマ「もう誰も愛さない」の主題歌に起用され大ヒットした。ビルは1998年50歳という若さで亡くなった。