(こちらは新品のHMVレビューとなります。参考として下さいませ。中古商品にはサイト上に記載がある場合でも、封入/外付け特典は付属いたしません。また、実際の商品と内容が異なる場合がございます。)
ラテン・アメリカ・アライヴ(6CD)
マータ&シモン・ボリヴァル交響楽団ボックス
綿密に仕上げられながらも活気に満ちた演奏によって、1980年代から90年代にかけてオーケストラ好きのあいだで人気を博していたエドゥアルド・マータは、同年生まれのエンリケ・バティスとともに、メキシコを代表する指揮者として世界的に活躍していましたが、1995年の飛行機事故により52歳で亡くなってしまいます。
シュトックハウゼンやブーレーズの作品を最初にメキシコで紹介し、自身、作曲もおこなっていたマータは、オーケストレーションとリズムに対する感覚に非常に優れたものを持っていました。
レコーディングでは、1980年代にRCAやEMIに残したストラヴィンスキー、ラヴェル、コープランドといった録音の数々がよく知られていましたが、1990年代に入ってからのアメリカのドリアン・レーベルへの録音は、レーベルがオーディオ・ファン向けのマイナーなものだったことと、さらに最近は入手困難な状態が続いていたこともあり、それほど知られていませんでした。
そうした背景もあり、今回、マータがシモン・ボリヴァル交響楽団を指揮したドリアン録音が6枚まとめてお買得なボックスになったのは嬉しい限り。
スペインや近現代のラテン・アメリカ音楽の数々を、新たにリマスターされた良い音で楽しむことができます。
【収録情報】
Disc1
● アントニオ・エステベス[1916-1988]:カンタータ・クリオージャ
● ヴィラ=ロボス[1887-1959]:ショーロ第10番『心模様』
Disc2
● レブエルタス[1899-1940]:レデス
● オルボン[1925-1991]:コンチェルト・グロッソ
● レブエルタス[1899-1940]:センセマヤ
● ヒナステラ[1916-1983]:パンペアーナ第3番
Disc3
● オルボン[1925-1991]:3つのシンフォニック・バージョン
● ヴィラ=ロボス[1887-1959]:ブラジル風バッハ第2番
● エステベス[1916-1988]:平原の真昼
● チャヴェス[1899-1978]:シンフォニア・インディア
Disc4
● ファリャ[1876-1946]:歌劇『はかなき人生』
マルタ・セン(メゾ・ソプラノ)
フェルナンド・デ・ラ・モーラ(テノール)
ウィリアム・アルバラド(バリトン)、他
スコラ・カントルム・デ・カラカス
ラファエル・スアレス・ポリフォニック合唱団
Disc5
ファリャ[1876-1946]:
● バレエ音楽『恋は魔術師』
● 7つのスペイン民謡(オーケストレーション:ベリオ)
● 讃歌 G.86
● 『三角帽子』第2組曲 G.59
Disc6
● ヴィラ=ロボス[1887-1959]:バレエ音楽『ウイラプルー』
● チャベス[1899-1978]:組曲『馬力』
● ヒナステラ[1916-1983]:エスタンシア組曲 Op.8a
シモン・ボリヴァル交響楽団
エドゥアルド・マータ(指揮)
録音:1990年代(ステレオ/デジタル)