近作も野外キャンプのような楽しいメタルです。音楽性もデビューから変わっていないように見せつつ、それでいてマンネリ化しないのは、素晴しいですね。今回も聴いていると、ついつい踊りだしたくなるような呪いがかけられたアルバムでした。

発売まで一週間の時点で何のコメントもないのは寂しい限り。前作までの流れからすると決してクオリティが低い中身にはならないはずだし、大いに期待している。　なのに肝心の↑オフィシャルコメントが、いかにもこのグループを理解していない軽薄さでは話にならない。そもそも、ハッピー（！？）ではあっても決して軽薄でない彼らの音と世界観を、日本サイドの広報が完全に誤った形で紹介してきたのが、現在のリスナーの無反応を生んでいる元凶ではないか？　お笑いじゃあるまいし、使い捨てみたいな売り方をしてはいけない。聴く側も、こうした売り手の意識操作から抜け出さないと、このグループへの正当な評価が出来なくなる恐れがある。

更なる洗練ではなく、良い意味での先祖返りを図ったかのような印象。又、M5のようなｲﾝｽﾄ曲を聴くと、演奏力の更なる進歩が伝わってくる。ただ、ﾗｽﾄの大作（!?）のような曲でも作品として成り立つぐらいの、ﾎﾞｰｶﾙの存在感の薄さというか技量の無さが、今回はやや気になった。　以前から決して軽薄ではないと思っていた彼らの世界観が、より際だって感じられる内容で、今までの、悪ノリし過ぎた邦題もほとんど影をひそめたのが喜ばしい。

先の３作目が、バンドとして最高レベルのモノを出したのでは？と思わせる充実作だったので、この４作目を聴く前は、多少の不安を抱いていた…が、何のことはない、全く変わらぬ質とテンションを持続した傑作でした。演奏技術が確実にアップしている為か、音に風格さえ漂っています。個人的には、かのポーグスに通じるパンクの範疇として聴いています。

傑作だった前作（3作目）の後を受けた勝負作としての期待に見事に応えた出来。又、ﾎﾞｰｶﾙﾜｰｸに特に変化はないものの、演奏ﾃｸが更に向上して音楽的な間口がやや広がった感があります。ただ、これだけｲﾏｼﾞﾈｰｼｮﾝをかき立てる音に、変な邦題は不要。鑑賞の妨げにしか思えません。　尚、これから購入するならばDVD付2枚組ﾊﾞｰｼﾞｮﾝが絶対にお買い得でしょう。

たまたま1stから順に聴いたので、今作は確かに進歩したなあ、という印象です。ただ1stと同様、邦題を先に目にしていたら聴かなかったかも。音に、邦題とはかけ離れたパンク臭さやシリアスさを感じるのは、気のせいでしょうか？聴き手を鼓舞し、かつｲﾏｼﾞﾈｰｼｮﾝも刺激してくれる久々のｱｰﾁｽﾄです。

邦題を知っていたら聴かなかったでしょうね。音を先に聴いたのは本当にラッキーでした。そんな力作です。個人的には、メタルよりもパンク臭さを強く感じ、かなりシリアスな音に思えます。

つい最近、1作目からこの3作目までを一気に聴きましたが、今作は特に聴き応えあり。「哀調を奏でるのに音圧を控える必要は全くない」と言わんばかりの、何か吹っ切れたような音が全編に漲り、奥行きの全くないｽﾃｰｼﾞにかじりついて聴いているかのような迫力です。何よりも曲が良い。ﾒﾀﾙよりもﾊﾟﾝｸ＝ﾎﾟｰｸﾞｽのﾆｭｱﾝｽを強く感じるかも。ただ、どうも邦題にはなじめません。

このアルバムが初めてなのですが、かなりいいです。民族音楽＋スラッシュメタルって感じ。

9曲目は去年初来日した際に、東京の印象を曲にしたのかなと勝手に思ってます。最後まで楽しませてくれる内容なので満足です！再来日を！