深緑色の黒板にチョークで綴られたようなタイトルの文字…。
そんなシンプルなジャケットに包まれたウォーミーなアルバムです。
AORの教則本でも紹介された1枚ですが、最近の韓流復刻レーベルによる『Blame It On The One I Love』に続くお宝盤の発掘となりました。
ヴェルヴェットのような優しさの「Willing Heart」に始まり、ブライトでポップな「Faithful Love」、ジェントルなミディアム・フロー「Hold On」…など、聴き応え十分の佳曲が揃っています。
泣きの「Yesterday’s Gone」でセンチメンタルな気分になった後のラストには、「The Narrow Way」という Eagles の「いつわりの瞳」を想わせる勇気と希望の光が用意されています。
オビも解説もぎっしりとハングルで書かれている中、田中康夫氏の「なんとなく、クリスタル」、「たまらなく、アーベイン(僕だけの東京ドライブ)」の日本語表記に思わずニヤリとさせられます。
一方、面取りされたインナー・スリーブには老眼気味の自分には厳しいながらも、しっかりと歌詞がプリントされています。
それにしても、レア盤とはいえ、もう少し価格を下げてもらえるとありがたいのですが…。
個人的には、Vivid さんあたりの邦盤リリースを期待しています。