これは、以前Enjaで発売されたニューヨークモーメンツ（邦盤）と同一内容ですね。こちらのほうが安いです。

私はＨＭＶ評の通り，クリシェ打破に価値を見ます。Ｍ１を始めて耳にした時の衝撃は大きいものの，その後の飽きもまた早い。その点で，enjaでのKrog/Kuhn(MZCE-1001)は，近頃元気なKuhnが時を経て再び彼女と組んだ作品だけある，と思う。互いを知り尽くして発せられる間合いを感じさせる。

普段はジャズ好きのものです。これは傑作でしょう。最近のキューン、クローグの再会盤（enyaだっけか）は普通のジャズでしたが、ここではキューン、スワロー、ヨンクリみな素晴らしい。というか壊れてます。即興性というかテンションの高さは特筆ものですがリズム・フィギュアはジャズジャズしてない。タイトルどおり飛べてますね。

70年代作品の芯のあるｽﾍﾟｲｼｰ(？)な音作りと彼女の声が好きです。実験的な曲からｽﾀﾝﾀﾞｰﾄﾞまで、特にM-1のｶｯｺ良さには惚れました。ｽﾃｨｰﾌﾞ･ｷｭｰﾝ(kb)のﾄﾘｵもｲｶしてます。

演奏・楽曲・録音の三拍子が揃った文句無しの最高傑作。このアーシーなサウンドは唯一無二。クラブ系の音楽が好きな人はモチロン、固定観念に捕われない音の追求者にはマストアイテムです。リイシュー氾濫の世の中、こういうメリットもあるんですね。

真のジャズ・シンガーと呼べる数少ない内の一人であるカーリンの、２０代に録音された初期傑作盤。同時に発売された２枚に比べ知名度は劣るが、内容はこちらが上かも。１曲に参加する１９歳のヤン・ガルバレクの個性的なテナーが聞けるのも貴重。初CD化とあるが再発である。