囁くような歌声と、静かに、そして力強く奏でるギターが特徴的なモンクトン出身のSSW、ジュリー・ドワロン。バンド、Eric's Tripのメンバーとして活動し、SUB POPから作品をリリース。バンド解散後はバンドと並行して始めていたソロ活動を本格的にスタート。現代の音楽シーンとは逆行するような、シンプルな音楽スタイルを追求しているが、前衛的なミュージシャンらからも高い評価を得ている。1999年にはカナダのバンド、ウドゥン・スターズと共にリリースした「Will You Still Love Me」と「Julie Doiron and the Wooden Stars」がカナダの音楽シーンでヒット、カナダのグラミー賞にあたるジュノ・アウォードを受賞。2001年10月に全編フランス語で製作された「Desormais」を、2002年2月には英語で製作された「Heart and Crime」を〈Jagjaguwar〉よりリリース。同時期にリリースされたこの二作は、ジャケットのデザインが対になっている。