Juicy (Expanded Edition)

ソウル史に残るエロジャケとデオダートがプロデュースしたアーバン・コンテンポラリーなサウンドでブラコン・マニアから人気のジューシー(JUICY)のデビュー作。この度ようやくの初CD化が決定です！

バーンズ兄妹による男女デォオのイメージも強いかと思いますが、この82年デビュー時は白人を含む5人組のセルフ・コンティンド・バンド。ジャケットのイメージからはかなり濃厚な内容を予想してしまいますが、そこはデオダートをプロデューサーに引っ張りだしてくるような面子。よい意味での軽さと、アーバン・コンテンポラリーな感覚、そして曲によってはポピュラーな面をてらいも無く前面に推し出した内容が見事に溶け合い、非常に幅広い内容のアルバムとの印象を抱かせてくれます。祝初CD化！

まずはディスコ・ヒットを記録したオープニング「Love's A Merry-Go-'Round」で掴みは完全にOK。この曲に関しては当時のブラコン・マニアのみならず、多くのリスナーが耳にしたことでしょう。このようなライト・ディスコやちょっとスティーヴィーを思い起こさせるメロディのミディアム「I've Got Something」、西海岸色強い「Satisfied」などはカトリース嬢の張り上げつつもしつこくない高音ボーカルが良く映えています。対して兄君ジェリーの方は、いかにもデオダートが料理した感のある清涼感溢れるアップ「Don't Cha Wanna」やアース風のポップ・ナンバー「Sing The Message」、アルバム中一番の哀愁ナンバー「The Night Is Still Young」でそのデリケートなテナーを披露。そしてこれぞブラコン！と賛辞を送りたくなるアーバン・スロウ「Our Love Is Stronger」での両者の掛け合いと、全体のバランス感覚などもさすがデオダートと思わず唸ってしまいます。

ブラコン・ファンの重要ピースがまた一つ埋まるであろう今回のリイシュー。ここはぜひ一部のファンのみならず、このエロジャケをぜひ一般のリスナーの方々にも、そしてこの内容の良さをぜひ多くのリスナーに耳にしてもらえたらと願います。
（メーカー資料より）