Johnny Griffinはイリノイ州Chicago出身のテノール・サクスホーン奏者である。母親はシンガー、父親はコルネット奏者という音楽一家の元に生まれた彼は，中学生の頃にアルト・サクスホーンを始め、ブルース演奏者のT-Bone Walkerと共に活動。高校生の時にはバンド・ディレクターとして名高いCaptain Walter Dyettに講義を受け、高校卒業時に楽器をアルト・サクスホーンからテノール・サクスホーンへと切り替える。

Griffinは一時軍隊に肩入れしHawaiiに滞在するが、その後帰国し、1960年代中盤までThelonious Monkの合奏団の一員として活動。1958年にはBlue Noteから「Introducing Johnny Griffin」が発表され、その同じ年にDetroiters Pepper AdamsやDonald Byrdと共に6重奏団を結成する。個人ではピアニストのBud PowellやElmo Hopeとコラボレートし、1959年にはLP「The Little Giant」をリリース。その後は、同じサクスホーン奏者であるEddie "Lockjaw" Davisと活動を共にし、またJohn ColtraneやHank Mobleyと共に名作「A Blowin' Session」をレコーディングする（Blue Note）。

1963年になるとGriffinはフランスのパリ郊外に移り住み、ヨーロッパのリズム・セクションを交えて数多くのアルバムを制作する。1975年にはMontreux Jazz Festival においてDizzy GillespieやCount Basieといったバンドのステージにフューチャーされ、1970年代後半にはレコーディングのため一旦本国アメリカへ戻りDexter Gordonと共にツアーを回る。その後はまたフランスへ戻り、Côte d'AzurやAvailles-Limouzineなどを転々とする。