Art Of The Descarga

アフロ・ラテン・ジャズの伝道師ジョン・サントスが繰り広げる伝統と革新が魔法のように溶け合った美しい音の世界

1955年、カリフォルニア州サンフランシスコ生まれのアフロ・ラテン・パーカッショニスト／アレンジャー／プロデューサー／教育者、ジョン・サントス（写真：後列左端）。プエルトリコとカーボベルデの血を引き、西海岸の豊かな音楽環境の中でその感性を育んできた彼は、サンフランシスコ・ベイエリアにおけるラテン・ジャズ・シーン確立に貢献した重要人物であり、現在のアフロ・ラテン・ミュージック・シーンを牽引する一人とみなされています。およそ40年間のキャリアの中でカチャーオ、ティト・プエンテ、ペレス・プラード、ディジー・ガレスピー、マックス・ローチ、ボビー・ハッチャーソンなど、ラテン／ジャズ界における名だたる面々との共演も果たしてきた名バイプレイヤーであると同時に、リーダー作はグラミー賞ノミネート７回、2013年にはサンフランシスコ・ジャズ・レジデント・アーティスティック・ディレクターとして選出されるなど、多方面から賞賛され、確かな信頼を寄せられているヴェテラン・アーティストです。

そんな彼の作品の特徴は、プエルトリコ、キューバ、ブラジル、コロンビアへの旅を通じて培われた伝統的なアフロ・ラテン・スタイルのリズムと、サンフランシスコ・ベイ・エリアおよびニューヨークでの生活の中で育まれたアーバンなセンスを複合させた革新的なサウンド。今回の作品もキューバ仕込みの本格的なルンバやダンソーン、グァラーチャ（キューバや大アンティル諸島地域発祥の音楽ジャンルおよびダンスのジャンルの一つ）＝マンボ、プエルトリコ発祥のプレーナやボンバのリズムをベースに、彼ならではの現代的で自由度の高いアイディアを違和感なく溶け込ませています。フィーチャリング・ゲストとしてレイ・バレットとの共演、そしてファニア・オールスターズのサイドマンとしても有名なキューバ人パーカッショニスト：オレステス・ビラトー、コンガとトランペットによって新たなラテン・ジャズの道を開拓したマンハッタン出身のジャズ・トランペット奏者／パーカッショニスト／作曲家：ジェリー・ゴンサーレス、キューバ人フルート奏者オルランド・バレ他を迎え、上質で想像力に富んだデスカルガ（ジャムセッションを意味するラテン音楽界のスラング）を展開。本格的なダンソーン＝マンボ・チューン�Aではオルランド・バレの軽やかなフルート演奏とをフィーチャーし、オレステス・ビラトーの渋いティンバレス演奏もプラス、�Fではジェリー・ゴンサーレスのジャジーなトランペットをたっぷりと楽しむことができます。また、セクステットとしての演奏では�Cでドクター・ジョン・キャロウェイのアーバンで洗練された美しいエレクトリック・ピアノを、�G�Iではサウール・シエラのインテレクチュアルかつリリカルなアルコ・ベースをフィーチャー。全てのアフロ・ラテン・ミュージック・ファンの方、大注目の一枚です！


（メーカーインフォメーションより）