La Onde Eu Moro

スザーノも参加！　エレクトロニック・ミュージック部門を受賞した話題作！

　先に行われたブラジル音楽大賞2012にてエレクトロニック・ミュージック部門を受賞し、いま本国でも話題になっている作品。現在のラパの新世代サンバ・ムーブメントを代表する５人組サンバ（ショーロ）グループ、チーラ・ポエイラのパーカッショニストとして活躍してきたジョアン・エルメートが昨年発表したソロ・デビュー作がこちらで、サウンド・ディレクションとして日本でも大変有名なパーカッショニスト、マルコス・スザーノも参加しています。
　本作はエレクトロニック・ミュージックにカテゴライズされていますが、実質は生のパーカッション・グルーヴとエレクトロなグルーヴとのせめぎ合いを高度なレヴェルで収録したもの、と解釈するのが正しいかもしれません。ジョアンの叩き出すサンバを中心としたグルーヴは、まさに生身の人間しか出せないもので、そこに無機質な打ち込みやフリー・ジャズ的なサウンドが加わり、その生々しさをさらに浮かび上がらせます。ゲストにはそのマルコス・スザーノのほか、サンビスタのマルコス・サクラメント、フルート奏者カルロス・マルタなどが参加。曲はジョアンのオリジナルのほか、カンデイア、シコ・ブアルキなどのカヴァーも取り上げています。
　まさに生とエレクトロニック・サウンドがハイレヴェルで融合した名作！　いまのブラジル音楽の懐の深さを改めて実感させてくれる１枚といえそうです！ （メーカー資料より）