44年生まれのジェシはベトナムへの兵役を嫌い、故郷アメリカを捨てカナダへ向かう（ルックスはいかにも戦場帰りって感じの無骨な髭ヅラだけど）。そこでザ・バンドのロビー・ロバートソンと出会い、70年の本デビュー作が誕生する。最初の４曲を聴いただけで「ザ・バンド＋リトル・フィート÷２＝ジェシ・ウィンチェスター」の図式があっという間に出来上がる。土着的な埃っぽさが懐かしさを覚える、郷愁の音楽。�Cなどはその極みで、廃れることのない名曲。プロデュースはＲ・ロバートソン、エンジニアはトッド・ラングレン。

まるで徴兵を嫌がってカナダに亡命してしまったかの様な、微妙に怯え弱々しい色をたたえ湿り気を帯びた目をして写っているジャケとは裏腹に、カラっとした南部の香り満載の仕上がりなのはザ・バンドのロビー（produce, co-compose, ＆play) とレボンのお陰か？いや本人の望