ジャック・タチ 「プレイタイム」

フランス映画史上屈指の超大作で、タチの野心作！
興行的には大失敗に終わったものの、再評価が進み、映画芸術の頂点とまで讃えられる傑作。

【あらすじ】
アメリカ人観光客がオルリー空港に到着し、パリ観光へと出かけて行く。仕事の面接を受けようとするユロ氏は、近代的なビルディングの中ですれ違いを繰り返し、担当者と会うことができない。街をさまようユロ氏は、開店したてのレストランでアメリカ人観光客の女性と出会うのだが…。
大がかりなセットを組み、70ミリのフィルムで撮影された野心作。興行的には失敗するも近年、再評価がなされたタチの最高傑作である。

■半年をかけてパリ東部に“タチヴィル”と呼ばれる近未来都市のセットを出現させ、撮影に１年を費やした大作。収録されているのは2002年の「新世紀修復版」フィルムを基に、最新のデジタル技術で更なる修復が加えられたもので、70ミリのフィルムが持つ豊かな質感と音世界が再現されている。

【特典映像】
1)演出家ジェローム・デシャンによるコメンタリー 16:9/カラー/14分
2)評論家ステファヌ・ギデによるコメンタリー 16:9/カラー/14分
3)ジャック・タチへのインタビュー 4:3/モノクロ/26分
4)作品分析「我が家のように」16:9/カラー/20分


ジャック・タチ監督作品 - 1967年
本編124分＋特典74分／映像特典収録／音声特典収録／デジタルリマスタリング／同時発売DVD：COBM-6734


■ようこそ、“タチ・ワンダーランド”へ！
フランスを代表する映画監督であり、喜劇役者でもあるジャック・タチ。彼が生涯に遺した長編映画は6作品と決して多くはない。しかし、その美しさ、可笑しさ、可愛さ、おしゃれ−どれを取っても新鮮で、新しい発見に満ちている。
細部にもこだわり完璧に創り上げられた映像美。文明や人間に対する批評を滑稽さで包み込んだエスプリ。緻密に計算された音楽や音の使い方。タチの独創性は多くの映画人やミュージシャンに影響を与え、世界中の人々に熱狂的に愛され続けている。

■また、完璧主義だったタチの意志を引き継ぎ、美しい画質と、タチが望んだ世界観を可能な限り復元。最新技術を駆使して甦った、完全デジタルリマスター盤である。

フランスを代表する奇才監督にして喜劇役者、ジャック・タチがセット建設に半年、撮影に1年を費やした大作。パリの近代的なビルの中、仕事の面接に来たはずのユロ氏がアメリカ女性と出会うさまを描く。(CDジャーナル　データベースより)