CD 輸入盤

「レコーディングの夜明け」〜ジュリアス・ブロックのシリンダー録音集(19世紀末〜20世紀初頭)(3CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
530112
組み枚数
:
3
レーベル
:
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

19世紀末〜20世紀初頭の貴重な録音集。名演奏家、作曲家の演奏からチャイコフスキー、トルストイの肉声まで
「レコーディングの夜明け」〜ジュリアス・ブロックのシリンダー録音集(19世紀末〜20世紀初頭)


たいへん貴重な録音が現れました。ブロックという商人が、19世紀末から20世紀初頭にかけて、実用化されて間もないシリンダー型蓄音機を携え、高名な音楽家の録音をしていました。セルゲイ・タネーエフ、ヨーゼフ・ホフマン、アンナ・エシポワ、パウル・パプスト、アントン・アレンスキーらのピアノ、ユーリ・コニュス、11歳のヤッシャ・ハイフェッツ、伝説の名手エディ・ブラウンのヴァイオリン、当時の大歌手たちの歌、エレナ・ゲルハルトがアルトゥール・ニキシュの伴奏で歌う歌曲、そしてトルストイの語りなど、いずれも途方もなく貴重なものです。膨大な数の録音シリンダーは、第二次世界大戦後ソ連が接収し、近年までその存在が知られることはありませんでした。このCDは、発見されたシリンダーを注意深く再生したもの。いずれもか細い音には違いありませんが、状態の良い録音だと、百数十年前の大家の演奏が蘇えってきます。(TOBU)

収録情報
CD1
セルゲイ・タネーエフ(ピアノ:1856-1915)
・モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K.396
 録音:1891年、ロシア

ヨーゼフ・ホフマン(ピアノ:1876-1957)
・ルビンシテイン:「バル」−コントルダンス(2曲)
 録音:1895年12月24日、モスクワ
・ワーグナー(ブラサン編):魔の炎の音楽
 録音:1896年2月10日、モスクワ
・メンデルスゾーン:無言歌 イ短調 Op.38-5 「情熱」
 録音:録音年不明

アンナ・エシポワ(ピアノ:1851-1914)
・ゴダール:ガヴォット ト長調 Op.81-2
 録音:1898年11月15日、ジュリアス・ブロックのアパートメント、ロシア

パウル・パプスト(ピアノ:1854-1897)
・ショパン:夜想曲 ホ長調 Op.62-2
・ショパン(パプスト編):ワルツ 変ニ長調 Op.64-1 「小犬」
・シューマン:「謝肉祭」−ショパン,蝶々
・チャイコフスキー(パプスト編):「眠りの森の美女」のパラフレーズ
・パプスト:蝶々
・ショパン(パプスト編):マズルカ ニ長調 Op.33-2(2種)
 録音:1895年2月12日、モスクワ

アントン・アレンスキー(ピアノ:1861-1906)
・アレンスキー:即興曲 変ホ長調
・アレンスキー:即興曲 イ長調
 録音:1893年11月24日、ロシア
・アレンスキー:24の小品〜夜想曲 Op.36-3
・アレンスキー:24の小品〜間奏曲ヘ短調 Op.36-12
 録音:1894年11月25日、モスクワ
・アレンスキー:24の小品〜慰め Op.36-5
 録音年不明、ロシア
・アレンスキー:24の小品〜森の中のロシアの踊り Op.36-15
・アレンスキー:イオニキ Op.28-3
・アレンスキー:ストロフ・アルセエンヌ Op.28-5
 録音:1894年12月20日、モスクワ
・アレンスキー:泉にて イ長調 Op.46-1
・アレンスキー:特定できない作品
 録音:1899年4月12日、ロシア

サンドラ・ドロウカー(ピアノ:1876-1944)
・アレンスキー:練習曲 嬰へ長調p.36-13
 録音:1898年2月18日、ロシア
・ショパン:前奏曲 嬰ヘ短調 Op.28-8
 録音:1898年9月16日、ロシア

ウラディーミル・ウィルスカウ(ピアノ:1868-1957)
・ゴダール:流れながら
 録音:1890年頃、ロシア

エゴン・ペトリ(ピアノ:1881-1962)
・ペトリ:自由な即興
・特定できない作品3曲
 録音:1923年10月、ヴェヴェイ、スイス

パウル・ユオン(ピアノ:1872-1940)
・ユオン:ヴァイオリン・ソナタ Op.7−第2楽章の第4変奏
 録音:1911年2月26日、ドイツ

レオニード・クロイツァー(ピアノ:1884-1953)
・リャードフ:練習曲 ヘ長調 Op.37
・ショパン:マズルカ ト短調 Op.67-2
 録音:1915年、ドイツ
・ユオン:ユモレスク ヘ長調 Op.12-3
 録音:1915年2月(?)、グルーネヴァルト、ドイツ

CD2
レオニード・クロイツァー&パウル・ユオン(ピアノ)
・ユオン:舞踊のリズム Op.41-3,同 Op.41-2
 録音:1915年、ドイツ

セルゲイ・タネーエフ&レフ・コニュス(1871-1944)(ピアノ)
・コニュス:4手ピアノのための組曲
 録音:1893年12月14日、ロシア

セルゲイ・タネーエフ&パウル・パプスト(ピアノ)
・アレンスキー:2台ピアノのための組曲−第1,3,4番
 録音:1892年12月14日、モスクワ

ユーリ・コニュス(ヴァイオリン:1869-1942)
・サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン(ピアノ伴奏者不明)
・バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番〜メヌエット1
 録音:1892年10月4日、ロシア
・ショパン(サラサーテ編):夜想曲 変ホ長調 Op.9-2
 パウル・ユオン(ピアノ)
 録音:1894年4月7日、ロシア

アントン・アレンスキー(ピアノ)
ヤン・フルジマリ(ヴァイオリン:1844-1915)
アナトーリ・ブランデュコフ(1856-1930:チェロ)
・アレンスキー:ピアノ三重奏曲第1番〜第1、2、3楽章
 録音:1894年12月10日、ロシア

ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン:1901-1987)
ワルデマール・リアコフスキー(ピアノ:1874-1958)
・キュイ:万華鏡−東洋的(2テイク)
・モーツァルト(アウアー編):「イドメネオ」からのガヴォット ト長調
・ポッパー(アウアー編):練習曲 Op.55-1
・クライスラー:美しいロスマリン
 録音:1912年11月4日、グルーネヴァルト、ドイツ

エディ・ブラウン(ヴァイオリン:1895-1974)
ジュリアス・ブロック(ピアノ:1858-1934)
・タルティーニ(クライスラー編):コレッリの主題による変奏曲
・クライスラー:カルティエのスタイルによる狩り
 録音:1914年12月27日、グルーネヴァルト、ドイツ
・クライスラー:マルティーニのスタイルによるアンダンティーノ
・クライスラー:愛の苦しみ
 録音:1914年12月6日、グルーネヴァルト、ドイツ
・ハイドン(ブルマイスター編):交響曲第96番〜メヌエット
・ベートーヴェン(ブルマイスター編):メヌエット第2番
・シューマン(アウアー編):予言の鳥
・ユオン:子守歌
 録音:1914年12月27日、グルーネヴァルト、ドイツ

ヨゼフ・プレス(チェロ:1881-1924)
マイケル・プレス(ヴァイオリン:1881-1924)
・ヘンデル(ハルヴォルセン編):ハープシコード組曲第7番 HWV 432−パッサカリア ト短調
 録音年不明

モスクワ宗教会議学校合唱団
・ラフマニノフ:Spiritual Concert
 録音:1893年12月12日、モスクワ宗教会議学校ホール

CD3
ルイーザ・マーガレット・ニコルソン(ソプラノ:1872-unknown)
ピョートル・シュロフスキー(ピアノ:1850-1908)
・ドニゼッティ:『ルチア』〜「激しい情熱の悦楽に恍惚とするとき」
 録音:1890年2月19日、サンクトペテルブルク
・ヴェルディ:『エルナーニ』〜「エルナーニよ、いっしょに逃げて」
 録音:1891年11月22日、モスクワ
・作者不詳:ジプシー女
・作曲者不詳:泉で
 録音:1890年2月19日、サンクトペテルブルク
・ショパン:夜想曲Op.9-2
 録音:1891年11月22日、モスクワ

ヴァシリー・サミュス(テノール:1849-1903)
・ダルゴムイジスキー:私は愛している
 録音:1890年2月15日、サンクトペテルブルク音楽院ホール
・ルビンシテイン:切望 Op.27-9
 録音:1890年、ロシア
・チャイコフスキー:ドン・ファンのセレナーデ
 録音:1890年、ジュリアス・ブロックのアパートメント、ロシア

アデーレ・ボルギ(メゾソプラノ:1860-unknown)
・ビゼー:「カルメン」−ハバネラ
 録音:1891年、ロシア

マリア・クリメントヴァ=ムロミツェヴァ(ソプラノ:1857-1946)
セルゲイ・タネーエフ(ピアノ)
・ビゼー:牧歌
 録音:1891年2月4日、歴史博物館大講堂、モスクワ
・チャイコフスキー:私から離れないで Op.27-3
 録音:1891年2月5日、歴史博物館大講堂、モスクワ
・不詳の曲
・シューマン:君に捧ぐ Op.25-1
 録音:1891年2月4日、歴史博物館大講堂、モスクワ

イフゲニア・ユーリイェヴナ・ウエルダン(メゾソプラノ:生没年不詳)
・グリーグ:君を愛す
・キュイ:5月
・チャイコフスキー:伝説
 録音:1892年11月14日、モスクワ

ニコライ・フィグネル(テノール:1857-1918)
・キュイ:あの夕べを思い出す
 録音:1891年3月31日、ロシア

マリア・イヴァノヴァ・グテイル(ソプラノ:生没年不詳)
・ルビンシテイン:帆
・ダヴィドフ:夜、愛、月
・ルビンシテイン:,切望
 録音:1894年1月10日、モスクワ大学物理学講義講堂

ラヴレンチー・ドンスコイ(テノール:1857 or 1858-1917)
・リムスキー=コルサコフ:『雪娘』〜Berendey’s cavatina
・ルビンシテイン:『ネロ』〜O pechal I toska
 録音:1894年11月8日、ロシア

テレーゼ・レシェティツカヤ=ドリニーナ(ソプラノ:1873-1956)
・不詳の曲
・ゴダール:フロリアンの歌
 録音:1898年12月26日、サンクトペテルブルク

エリザヴェータ・ラヴロンフスカヤ(ソプラノ:1845-1919)
・チャイコフスキー:嵐の中の子守歌 Op.54-10
 録音年不明
・不詳の曲
 録音:1892年3月10日、ロシア

エレナ・ゲルハルト(メゾソプラノ:1883-1961)
アルトゥール・ニキシュ(ピアノ:1855-1922)
・ブラームス:目かくし鬼ごっこ
・シューベルト:どこへ?
 録音:1911年9月16日、グルーネヴァルト、ドイツ

エレナ・ゲルハルトとアルトゥール・ニキシュの語り
 録音:1911年12月16日、ドイツ

レフ・トルストイ (1828-1910)の語り
 録音:1895年2月14日、ロシア

レフ・トルストイと妻の語り
 Countess Sofia Andreevna Tolstaya (Wife, 1844-1919),
 録音:1895年2月14日、ロシア、

トルストイの娘と孫娘の語り
 Tatiana L'vovna Tolstaya-Sukhotina (娘:1864-1950),
 Tatiana Mikhailovna Sukhotina-Albertini (孫娘:1905-1996)
 録音:1927年11月2日、ヴェヴェイ、スイス

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー、アントン・ルビンシテインの語り
 With Elizaveta Lavrovskaya, Vasily Ilyich Safonov (1852-1918),
 Alexandra Ivanovna Hubert (1850-1937) and Julius Block
 録音:1890年1月4日-10日、モスクワ

ユーザーレビュー

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19世紀の録音とは…シリンダー録音の印象と...

投稿日:2009/04/22 (水)

19世紀の録音とは…シリンダー録音の印象としては年代が下っても音質は変わらない、つまり1890年代はこの年代の録音にしては素晴らしい!となり1910年代になるともう少しいい音で…という贅沢な注文をつけたくなる内容である。演奏は資料的価値を越えたよい演奏が揃っている。私が特に勧めるのは3枚目の声楽録音集だ。声を非常によく拾っており、シリンダー録音の適性は声にこそあったと思わせる。曲の題名を述べて演奏、終わった後は内輪の人間同士大いに盛り上がる…「時代の空気」が僅かながら感じられる感動的な演奏群である。

ハルデン さん | 東京都 | 不明

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This is an invaluable historical documen...

投稿日:2009/04/05 (日)

This is an invaluable historical document for the posterity. Now one can hear Pabst and Arensky playing their own music, truly unbelievable! While it is true that the sonic limitations may hinder one’s joy in appreciating its greatness, Marston has once again done a terrific job in its restoration. Highly recommended!

Nachtviolen さん | 台湾 | 不明

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文句なく最高。音楽史上、極めて貴重な記録...

投稿日:2009/03/31 (火)

文句なく最高。音楽史上、極めて貴重な記録のCD化。教科書で歴史上の人物として語り継がれた人物の演奏・肉声が聴ける。アレンスキーの自作自演、エシッポフの極めて美しいピアノ演奏、ベルリン時代のクロイツァー、極めつけはチャイコフスキーとアントン・ルビンシュテインの声。当時最新のメディアであった録音機を前に「さあ、あなたも何か吹き込みなさいよ」といった調子で交代で声を記録したらしい。蝋管の再生だが、さすがマーストンの復刻で、アコースティック期の平面盤程度の音になっており、音にそれほどの不満はない。間違いなくお薦め。

Pianist さん | Tokyo | 不明

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