'66-'76 (7枚組ボックス/アナログレコード)

南アの最重要音楽家の貴重トラックを集めた限定７枚組豪華アナログ盤セット！

　2018年1月23日に83歳で亡くなった偉大なるアフリカ人音楽家ヒュー・マセケラ。南アフリカ人である彼は、アフロ・ジャズという音楽スタイルを作り出し、世界の音楽シーンに多大なる影響を与えました。その彼を死を偲んでライスからリリースした３枚組ＣＤ『‘66〜‘76』（WRR-3514）は、お陰様で大きな反響を頂いております。そして今度はそのアナログ盤仕様が、ナント７枚組のヴォリューム（限定1000セット）で発売されることになりました！

　1939年に南アフリカ北東部ウィットバンクで生まれたヒュー・ラモポーロ・マセケラは、歌やピアノを習得した後、14歳でトランペットを手にするとすぐさまマスターし、ジャズ・バンドに参加しました。そして彼が20歳になった1959年に“Jazz Epistles”というアート・ブレイキーに強く影響を受けたビバップのバンドを結成。これが南アフリカで最初にLPを吹き込んだジャズ・バンドとなりました。その後アパルトヘイト政策が強まった南アフリカから逃れ英国〜米国へと移住。音楽学校で改めて音楽を学んだ後、同じ南アフリカ人の女性歌手ミリアム・マケーバと結婚（数年後に離婚）。そしてアメリカの地で南アフリカの音楽／文化を広めてゆくようになりました。それ以降、トランペッターとしてだけでなく作曲家／歌手としても活躍を見せるようになったヒューは、自身名義の作品をリリースするようになり、ジャズやファンク、アフリカ音楽などをミックスしたオリジナルを残すようになりました。さらに反アパルトヘイト運動にも参加するようになった彼は、ネルソン・マンデーラ元大統領の釈放を求めるキャンペーン・ソング「ブリング・ヒム・バック・ホーム」を発表して世界的な賞賛を受け「南アフリカ・ジャズの父」とまで呼ばれるまでになりました。
　本作はそんなヒューがもっともアクティヴに活動していた1966年から76年までに発表した11作のアルバムからピックアップした編集盤で、いわばヒューが一番脂がのった時期の作品ばかりを集めた決定版です。400万枚の売上を記録したという68年の大ヒット曲「草原の太陽」（Grazing in the Grass）をはじめ、彼の代表作として知られる“Introducing Hedzoleh Soundz”（73年）、“I Am Not Afraid”（74年）の２アルバムは、全曲をここに収録しました。さらにコンパイラーには実際にヒュー作品も多く手掛けた名プロデューサー、スチュワート・レヴァイン（クルセイダーズ、ミニー・リパートン、シンプリー・レッド）を起用しています。もちろん全トラックをリマスターし、高音質で蘇りました。
　ＣＤ以上の音質、というと語弊がありますが、アナログ盤で聴かれることを想定して作られた作品だけに、リアリティーは絶対にアナログ・ヴァージョンの方が上。ファンなら絶対に手にしておきたい永久保存版と言えそうです。

※収録曲はＣＤ版と全く同じですが、７枚のディスクに収めるため、ＣＤとは曲順が異なります。
(メーカー・インフォメーションより)