’15年発表。サンプリングを元にしたコンセプチュアルな実験音楽で知られる鬼才マシュー・ハーバートが全曲にボーカリストを招き、久々にポップな歌モノ・ハウスに回帰。「ミドル」、「ストロング」、「ストップ」、「ピーク」など、曲の機能をそのまま表している曲名は、PCで大量の音楽を消費し、曲名を覚える習慣も失われた時代に対する彼からの返答か？耳に心地好いサウンドはもちろんだが、B･イーノを思わせる、英国人らしい小粋なメロディーがイイ。

すばらしい曲の数々。でも「売れる曲なんて簡単さ！」てな感じで楽に作ったのではないかな？POPでキャッチーな曲作る事なんてこの人には朝めし前なんだろな。HERBERT、DOCTOR　ROCKITファンの私にとって衝撃な一枚でした。特に3曲目、クールなPVも必見。

実験的な音楽でありながら、吸い込まれる様なクリアな音に、ピアノとヴォーカルが効果的に響き幻想的な世界が広がる。真夜中の誰も居ない公園でヘッドフォンから聴きたい浸れる１枚。

1曲目から気持ちよ過ぎ。前作の暗さ、マイナー感が苦手という人にお勧め。ポップで軽快で小気味良い。売れ線にも聴こえます。曲数も最適。部屋でのbgm、お洒落な場所でも、使い道はたくさんありそうです。

コレが最高傑作。音の一つ一つがHerbertの血と肉であり分身。次作がやや野暮に感じられる程。M9ほどシュールな曲は聴いたことがない。特に後半3曲は知性に満ちている。

歌詞がポイズン、気だるくて浸りたくない曲も多いが、作曲、音使い、表現のセンスは抜群に良い。 AudienceとAddictionが好きかな！ ジャケが最高！

気持ち良く聴けそうだが実はシリアスで毒を含む暗いハウスミュージック。だがここまで人生にリアルな音楽は珍しい。アルバム全体に狂おしい雰囲気が漂うソレが人を魅了する秘密だろう。緻密かつ繊細なサウンド構成はともかく、生楽器と電子音の見事な調性には溜め息が出る。m1の中盤に挿入される動物の赤子の鳴き声(?)がハーバートの非凡さを感じさせる。実に2000円では勿体ない音楽だ。

音数が少なくシンプルなようでいて、すごく複雑に構築されている。１年以上、聴きっぱなしだけど、ぜんぜん飽きない。スルメのように味わえる音楽。ハーバートはちょっと別ジャンルだよね。

60’sディスコソウル風のM3がたまらん良さ。相変わらずこの人のメロディは何度も聴きたくなる絶妙な押さえ加減です。

脱帽です！この人のセンスは絶妙だね！彼の作品の中では一番聴き易いと思いました！それなりに悪意も感じてナイスな出来(笑)