本作後の数枚を経た今もやはりHeatherらしさが一番出たアルバムだと思う。いろいろな経験を経て歌作りも人生も巧みに切り抜けるすべを身につけるようになった今とはまた違う、身の隠し方をしらない頃の素のHeatherに近いのかもしれない。この頃のHeatherの高い声とビオラをバランスよく織り交ぜた美しいサウンドは必聴。今もHeatherの初来日プロモツアーとその後の２度目の来日のライブが忘れられない。

ヘザー・ノヴァは1stからここまでしか聴いていないけれど、ようやく彼女の歌声がバックサウンドに絡みやすく聴きやすくなった感じがこのアルバムにはある。それまではアルバム単位の各楽曲のサウンドが多彩すぎて落ち着いて聴けなかった。(「SIREN」はプロデューサー3人起用で音に統一感のないアルバムにも聴こえたし)ジャケットの彼女の表情からも聴きやすい内容が表れている。本当に良いアルバムです。ヘザー未聴の方でナチュラルなサウンドを求めている方にはこのアルバムはお薦めです。

彼女の音楽は自然特に海のイメージと重なります。だけど日の光を浴びて輝く穏やかな海だけじゃなく、光さえ届かない真っ暗な深海を漂っているような感覚です。優しく暖かく、そして時には内省的に激しく鋭く突き放したように。雰囲気は暗いのに何故か聴きやすい。

個人的には今までのアルバムの中で一番気に入ってます。肩の力が抜けて歌に専念出来ているような気が・・。お気に入りはソウル風なタイトルナンバーです。

ハイトーンウ゛ォイスが今まで以上にゆったりと心地よいアルバムです。いつもよりアコースティック色強く、声がより活きてます。特に１曲目のデュエット曲はオススメ！

ヘザーの魅力を最大限に引き出したライブアルバム！まず、選曲がよい、バックの演奏もタイトで雰囲気も良し、メランコリーにロックしてるのが、気持ちよい。