「古楽とは何か; 言語としての音楽」 樋口 隆一、許 光俊 (翻訳)

Harnoncourt

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784276203709
ISBN 10 : 4276203708
フォーマット
出版社
発行年月
1997年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,326p
328p 四六版

内容詳細

目次 : ◆第1章 音楽と解釈への基本的考察 / 1.音楽と人生 / 2.歴史的な音楽の解釈のために / 3.音楽の理解と音楽教育 / 4.記譜法の諸問題 / 5.アーティキュレーション / 6.テンポ / 7.音組織と音程法 / 8.音楽と響き / 9.古楽器は是か否か / 10.スタジオにおけるオリジナルな音響状況の復元 / 11.解釈の優先度〜さまざまな観点の序列について / ◆第2章 楽器と言葉 / 1.ヴィオラ・ダ・ブラッツォとヴィオラ・ダ・ガンバ〜弦楽器の歴史についてのささやかな考察 / 2.ヴァイオリン〜バロック的独奏楽器 / 3.バロック・オーケストラ / 4.バロックの純粋な器楽における言葉と音の関係 / 5.バロックから古典派へ / 6.音による言語の成立と発展 / ◆第3章 ヨーロッパのバロック音楽とモーツァルト / 1.表題音楽〜ヴィヴァルディの作品8 / 2.イタリア様式とフランス様式 / 3.オーストリア・バロックの作曲家たち〜宥和の試み / 4.テレマン〜趣味の混交 / 5.イギリスにおけるバロックの器楽 / 6.合奏協奏曲とトリオ・ソナタ〜ヘンデルの場合 / 7.自筆譜がもの語ること / 8.バッハの組曲における種々の舞曲 / 9.エキサイティングなまでに新鮮なフランスのバロック音楽 / 10.リュリとラモーのフランスのバロkック・オペラ / 11.モールァルトの手紙についての一考察 / ◆著者あとがき / ◆訳者あとがき

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古楽器演奏についての多くの誤解を解くこと...

投稿日:2021/04/23 (金)

古楽器演奏についての多くの誤解を解くことができます。

ぽいぽす さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ジョンノレン さん

    怒涛のアーノンクール節のオンパレード。音楽の諸要素について、夥しい拘りの見解の数々。一応オケや室内楽も経験して来たが、そこまで認識解像度高くなく、特に総論的第1章はちょっと何言ってんだかという部分も。2章以降は楽器や作曲家や曲目等より具体的な語り口になり面白くなってくる。カッチーニが対位法に異を唱えたり友人のガリレオ(天文学者の父)が出てきたり。最後にモーツァルトの交響曲パリの初演時の逸話を彼の手紙を踏まえて解説。アーノンクール/ウィーンで聴きながらその箇所を探す。当時は曲の最中にも喝采OKだったようで。

  • Bartleby さん

    ピリオド楽器による演奏を復活させるのに一役も二役も買ったアーノンクールによる古楽論。なぜバロック奏法が失われてしまったか。それはフランス革命期、コンセルヴァトワールの教育に責任、彼に言わせれば罪があるという。音楽はかつては対話だった。ある音型にアーティキュレーションをつけるのも個人の裁量に任され、演奏も即興的に行われた。なるほどそう言われると、近代楽器と奏法にもそれなりの魅力はあるが、ある面では滑稽に見えなくもない(やけに巨大化したオケとかも)。また対話というより、独り言のようになっていることも否めない。

  • どら猫さとっち さん

    3月に逝去した名指揮者が、古楽に関する事柄を書いた、哲学的音楽指南書。演奏法から、作曲家、国によって違う旋律とリズムなど、事細かに分析している。本書からは、彼自身の音楽的哲学や信念が垣間見られる。彼の指揮には、聴き慣れた曲が新鮮に聞こえることがあるが、本書を読んで納得。改めて冥福を祈るとともに、彼の業績を称えたい。

  • 燕 さん

    まだアーノンクールが奇才だった頃の著作。古い文章は50年代に書かれたそうなので、古楽を取り巻く状況は今とはだいぶ違うだろう。昔はモダン楽器で弾かれた曲も、今はピリオド楽器で優れた録音が普通に選べるようになった。とはいえ内容はけして古くない。バロック音楽とは何か、各国での音楽形式の違いや争い、楽器のことや演奏形式、場の響きを計算した配置など、優れた学者でもある著者ならでは非常に興味深い内容だった。いろんな意味で、いかに私たちは19世紀以降頭が固くなってしまったか。バロックってすごく柔軟で革新的で面白い。

  • 小鳥遊 和 さん

    「修辞学的音楽」とその意味理解にもとづく演奏のマニフェスト。原題は「語る響きとしての音楽」(1982刊)。今なお大変刺激的な著であるが、終章「モーツァルトの手紙についての一考察」に至って、にわかに疑問噴出。というのも、著者はその手紙を、パリ交響曲が「聴衆におよぼした演奏効果だけでなく、その効果をもたらすためにモーツァルトが考えたプランが分かる貴重な証言」と評する。ところが、モーツァルトが「最初のアレグロのなかほど」で聴衆が大喝采したと書いている「パッセージ」とはどの部分なのか、判然としないのだ。(続く)

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