前の方の言うとおり現在のエレクトロサウンドより素朴な作りながらも味わい深さという点でいまの音を上まわっています。子ども心をもつおとななら本作の屈託のないポップ表現で思わずニンマリするかも！？ともあれ、プログレッシヴでシンフォニックな味もあるエレクトロサウンドの傑作です。

33年前の高校生時代に聞き入っていた「Gollum」を、今再び聴くことが出来て大感激です！当時はレコード。今の時代に改めて聴いて新鮮さを感じる一方、当時の寂しく辛かった思い出が沸いてきます。音の作りは現代の精密かつ複雑さはありませんが、実にシンプルでプログレッシブの原点を感じることが出来ると思います。是非一度、聴いて下さい。

いいこと言いますね（↓）。実は自分も一曲目がアンディ・サマーズ＆ロバート・フリップの『心象風景』に似ている気がしていたのでした。

1曲目「Watussi」であるが、あらためてこの曲を聴いて思うことは「これはリーグ・オブ・ジェントルメンではないか」ということだ。ピコピコしたギターの音はロバート・フリップのギターを想起させる。リズムボックスではあるが淡々としたリズム、フリッパートロニクス風のギター。「ロバート・フリップはハルモニアに影響を受けた」という仮説を立ててみたい。（yoc/カルト・ミュージック・コレクション）

あのハイテンション・エレクトロポップ・ユニットがどんなライヴを披露するのかとても楽しみ。

60年代後半から70年代前半にかけての混沌とした熱気とも80年代以降のお寒い消費文化一辺倒とも違う、束の間麗らかに晴れ渡った時期の音楽です。その瞬間の相を表現し切った傑作です...なんて意味がピンと来ないかも知れない前書き抜きに開放感・浮遊感いっぱいの誰でも親しめる極楽ポップです、このあまりの抜けのよさは他に二つとない気がする。

こんな弛緩しきった（だらしないということではない）音楽が今現在作れるのでしょうか？ジャケ写にはリゾートで戯れるバンドメンバーたち。ああ、リゾートへ行きたい・・・・。そんな感じのアルバムです。

どうも俺が書くクラスター周辺の書き込みは郷愁じみてばかりいるが、そうはいってもこのジャケットの夕陽を見ながら音楽を聴いていると（いろいろと不条理な辛い思いはしたものの）ロマンティックな熱い時代の終焉だと思わずにはおれない。

邦題の「太陽賛歌」は少し大袈裟な感じもしますが、確かに太陽（朝か夕方の柔らかい日差しの）の存在を感じさせる作品。どこまでも明るく、前向き。素朴でまったりといった心地よさの中に、ノイ！75で萌芽しつつあったパンクのテイストがちらちらとかいま見えるのが面白い。その辺の歴史的考察も加えながら聴き込むもよし、気持ちに任せて聴き流すもよし。「上から下へ」「下から上へ」の浮揚感をお楽しみあれ。

最高！の一言。ｼﾞｬｹもいい！1曲目なんて酔って聴いたらもう…。5曲目怖い！7曲目は車で聴くとｽﾋﾟｰﾄﾞだしてしまう。ｾｶﾝﾄﾞもお勧め