基本情報
内容詳細
言語と思考に関するサピア=ウォーフの仮説に対して、H.H.Clark(1966)は「言語は第一にコミュニケーションの道具であり、派生的に思考の道具であるにすぎない」と論じている。言語が思考に影響することについては多くのところで指摘されているが、その詳細について語られることは少ない。本書は、現代社会においてますます重要となっている、言語、コミュニケーション、社会の関係について深く考えるための好著である。
目次 : 序章/ 第1章 語用論と哲学―われわれは言語を使用するとき、何を行い、実際に何を意味するのか(言語行為論と会話の含みの理論)/ 第2章 語用論と心理学―直示指示とジェスチャー/ 第3章 語用論と人間行動学―コミュニケーション行動の生物学的基盤/ 第4章 語用論とエスノグラフィー―言語、文化、認知のインターフェース/ 第5章 語用論と社会学―日常における社会的相互行為/ 第6章 語用論と政治―言語、社会階級、人種と教育、言語イデオロギー/ 第7章 語用論の基礎を理解する―まとめと展望
【著者紹介】
グンター・ゼンフト : マックス・プランク研究所心理言語学部門客員研究員(元上級特別研究員)、Ph.D.(最優等)。(Johann‐Wolfgang‐Goethe‐University Frankfurt am Main)。1982年から30年間パプアニューギニアとトロブリアンド諸島の言語と文化の研究を行ってきた。研究の関心には、オーストロネシア語族、パプア諸語、人類言語学、語用論、意味論、言語・文化・認知の相互関係、空間の概念化・推論、動詞連鎖構文、名詞分類の体系がある。学術論文、解説論文150本以上、20冊の書籍を出版しており、1992年から2001年までIPrAの学術論文誌の編集委員、2002年から2016年まで編集長を務めた
石崎雅人 : 東京大学大学院情報学環教授。Ph.D.(The University of Edinburgh)。北陸先端科学技術大学大学院知識科学研究科助教授、東京大学社会科学研究所助教授、東京大学大学院情報学環助教授を経て現職
野呂幾久子 : 東京慈恵会医科大学人間科学教室日本語教育研究室教授、博士(東北大学)。米国国務省日本語研修所講師、静岡大学助教授、東京慈恵会医科大学准教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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