ジャズギターの個性派。ジャズギタリストで、こんなにのめり込んだアーティストはいない。大好きなアルバム多数あれど、この「Ｄｒｅａｍｓ」が一番好きだ。サボのギターも勿論良いのだけれど、リズムがとても好き。世界的パンデミックな今日この頃。１年続いた。まだ続くのか。終わりが見えない。憂鬱で不安な日々を過ごさなければいけない。そんな時このアルバムを聴くと落ち着かせてくれる、安心させてくれる。癒し系ジャズアルバムの傑作だ。

哀愁ギターが炸裂しています。この湿り気のあるフュージョンサウンドは東欧ならではの味わいで、西海岸や東海岸のアメリカのアーティストには出せません。ハンガリーのギタリスト、ガボール・ザボのエキゾティックな響きを支えているのが、ボブ・ジェームズで、１曲目は見事にキラーチューン。ボブ・ジェームズのフュージョンとＡＯＲの素養がザボの哀歓をうまくコントロールしています。

「Ｌｉｔｔｌｅ　ｂｏａｔ　（Ｏ　ｂａｒｑｕｉｎｈｏ）」 　ハード・ボサ・ノバ 「Ｌｏｕ‐ｉｓｅ」 　フラメンコ＋ボサ・ノバ 「Ｓｐａｃｅ」 　ジプシー 「Ｓｔｒｏｎｇｅｒ　ｔｈａｎ　ｕｓ」 　ジプシー 「Ｍｉｚｒａｂ」 　中東民族音楽 　私にはお洒落過ぎましたが、本アルバムはもっと再発されていて良さそうなものですが、再発されていないのが不思議です。

ガンガンのライブを見に行くのではなく、何となく食事に入った店でこんな雰囲気の音楽をやっていたら素敵な気持ちになるでしょうね。ＢｏｎｕｓＴｒａｃｋの「Ｍｏｒｅ Ｓｏｒｃｅｒｅｒ」からの曲もｇｏｏｄ！

昼下がりに微風がふわりと吹き込んで来るようなギター・プレイだと思う。あれっ、ジャケットのままか。

異色ギタリストガボールザボのCTIでの佳作。90年代以降の時代に不思議なくらいシックリときます。ある程度音量を上げて聞くとわかるが、適度なグルーヴ、CTI的フュージョンの音が心地よい。クラブ・ラウンジ・カフェミュージックとしてノッたりくつろいだり出来ます。

フュージョン好きになったのはこのアルバムを聞いたから。演奏・録音共にこの価格で聞けるあなたは幸せ者。しかもこんなに昔にこの音はあったのですよ。ジャケット写真は勿論ハーレーダビッドソンのエンジンさ。