ブラウン神父の不信 新版 創元推理文庫

G.k.チェスタトン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488110154
ISBN 10 : 4488110150
フォーマット
出版社
発行年月
2017年05月
日本
追加情報
:
336p;15

内容詳細

名作揃いのブラウン神父シリーズでも特に傑作が集まっている第三集が、読みやすくなって、新しいカバーでリニューアル! これを読まずしてはブラウン神父は語れないほどの傑作「犬のお告げ」、チェスタトンならではの大胆で奇想天外な密室トリックの名作「ムーン・クレサントの奇跡」、色濃いオカルティズムで後世に多大な影響を及ぼした「金の十字架の呪い」、トリッキーさではシリーズ随一の「翼ある剣」など、珠玉の八編を収録。

【著者紹介】
G・K・チェスタトン : 1874年イギリス生まれ。作家、評論家。1936年歿

中村保男 : 1931年生まれ。東京大学文学部英文科卒。2008年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • NAO さん

    この本は、いきなりブラウン神父が死ぬという衝撃的な話『ブラウン神父の復活』から始まる8つの短編からなる。『ブラウン神父の復活』だけでなく、どの話も一見超自然的な出来事にみえる怪事件を、ブラウン神父が醒めた目で見つめてそのトリックを見破っていく。ちょっとしたことでも奇跡にしたがる宗教家の多い中でのブラウン神父のこの冷徹さ。全編に通じる懐疑的なまなざしは、確かに「不信」といっていいだろう。

  • てれまこし さん

    極めて近代的な英雄であるのが名探偵。今はドラマやマンガに浸透したけど、元は文学的英雄でほぼ純粋に架空の人物。というのは、推理小説以前の探偵は、金をもらって他人の秘密を暴く、あまり英雄的でない職業。それが英雄になったのは、どんな不思議な事件でも奇跡や呪いのせいにしない、広い意味で「科学的」知能。いちばん探偵になりそうもない神父を探偵にするというひねりで、チェスタトンは無神論者ほど下らない迷信・狂信に陥りやすいという逆説を示してみせた。神は人間の犯罪などにかかわらないと信じる神父だけは、オカルトに騙されない。

  • のざきち さん

    ブラウン神父シリーズ第三短編集。自分にとっては結構読みにくくて毎回苦労するシリーズですが、トリックに関しては目を見張るものも多くつい感心してしまいます。今回のベストは、有名な「犬のお告げ」「天の矢」でしょうか。

  • Clean John さん

    ブラウン神父シリーズ3作目。密室および不可能犯罪絡みの謎を中心に、多種多彩な事件を掲載している短編集です。時に感心し、時に驚愕し、時に困惑させられる、様々な仕掛けが盛りだくさんで非常に楽しめました。翼ある剣(雪密室モノ)と、ダーナウェイ家の呪い(ある意味必読の密室)が特にお気に入りです。

  • えっ子 さん

    読んだ! 呪いが妙に多いなあ。 情景描写がすごい。一つ一つの設定がすごく素敵。謎を解かれた時の転換感がすごい。しかし私はこれを読むのが妙に遅くなってしまう。

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