ケルンの西部ドイツ放送協会に残されていたテープを発掘するJAZZLINEのシリーズが、今度はBlu-Ray Audioで登場!
歴史的音源を高音質で!
フリードリヒ・グルダとジョー・ザヴィヌルは、どちらもウィーン生まれ。グルダのほうが2年早く生まれていますが、同じウィーンの空気を吸って育ったふたりには共通するものも多く、この共演録音(Capriccio のCDがオリジナル)にもその相性の良さがはっきりと現れています。1988年の5月にケルンのフィルハーモニー・ホールで行われたこのコンサートは、ブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」、グルダの「ニ台のピアノとバンドのための変奏曲」、ザヴィヌルの「ヴォルケイノ・フォー・ハイアー」と興味深いレパートリーが並んでおり、それらの題材に取り組んだふたりの息もぴったりの演奏が聴衆を釘づけにしています。ブラームスの変奏曲はたくみに2台のピアノ用に編曲されていて、原曲の味を保ちながらピアニストふたりの個性もちゃんと表に出ていますし、グルダの曲は、ジェリー・ファン・ローワイイェン指揮のWDR ビッグ・バンド・ケルンが大活躍するジャズ・ピアノ・コンチェルト。そして、ウェザー・リポート時代にザヴィヌルが書いた「ヴォルケイノ・フォー・ハイアー」は、ふたりの熱狂的なやりとりが圧巻です。
Friedrich Gulda (p)
Joe Zawinul (p)
”Variations for two pianos and Band”:
WDR Big Band Köln conducted by Jerry van Rooyen
Andy Haderer (tp)
Rob Bruynen (tp)
Klaus Osterloh (tp)
Dave Horler (v-tb)
Henning Berg (tb)
Roy Deuvall (b-tb)
Christoph Brandt (hrn)
Hans Gelhar (tuba)
Heiner Wiberny (as, cl)
Olivier Peters (ts, cl)
Rolf Römer (ts, bcl)
Milan Lulic (g)
Rob Langereis (b)
Mel Lewis (ds)
Music for two Pianos 1988 PHILHARMONIE, COLOGNE