フレスコバルディ(1583-1643)

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商品ユーザーレビュー

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  • 自分の知る限りでは、Roussetの初めてのFrescobaldi録...

    投稿日:2019/06/23

    自分の知る限りでは、Roussetの初めてのFrescobaldi録音であり、またこれまでのRoussetのレパートリーの中で最も古い時代の音楽ではないでしょうか。選ばれたのは、1615年、Frescobaldi最初の出版曲集からで、やや小規模なトッカータと規模の大きいパルティータ他を交互に配しています。どちらかと言えば、Frscobaldi初期に重点を置いた選曲だからでしょうか、ここでのRoussetの演奏は、数年前の平均律2巻に見るような対位法の網の目を一点も残さず解きほぐし、組み上げて構築していくような厳格さより、Frescobaldiの(特にトッカータに顕著な)非常に劇的でバロック的、奔放な楽想を最大限に楽しもうとする自由さに溢れており、16世紀の非常に繊細な音色を持つ名器の使用とあいまって、Frescobaldiの生きた時代の空気をまざまざと伝えてくれます。名作”Cento partite sopra passacagli”など、渡邊順正氏の厳格で正統的な名演とまた違う、非常に自在ながら味わい深い良演です。今後、RoussetがFrescobldi後年のあの複雑なCappriccioなどでどのような名演奏を聴かせてくれるか、いまから楽しみですね。

    mimi さん

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  • Frescobaldiが当時活動していたローマ近郊、中部イタ...

    投稿日:2018/04/08

    Frescobaldiが当時活動していたローマ近郊、中部イタリアの3台の歴史的オルガンを引き分けたFrescobaldi/オルガン曲選集。Bernard Foccroulleらしく、楽器の選定、曲の選定、演奏法に徹底的に拘っており、数あるFrescobaldiのオルガンCDの中で、現在最も素晴らしいものの一つではないでしょうか。個人的に思うに、世界の現役のオルガニストの中で、演奏の明晰さ、透明性、声部一つ一つのクリアさにおいて、Foccroulle以上の人は無く、その意味でまるで幾何学模様の如きFrescobaldiの複雑な多声鍵盤作品にFoccroulleは最も相応しいと考えられます。数年前の驚異的な「フーガの技法」でもそうでしたが、この演奏においては、細部から全体、ピアノからフォルテに至るまで、声部、構造のクリアでない瞬間が全くありません。常に明晰である一方で、威圧的な大音量やテンポ変動は皆無(そこにこの奏者に対する好悪の分かれる部分もあるのでしょうが)、まるで眼前に楽譜そのものがめくられていくような錯覚にすら陥りますが、それでいて無機質な部分は一瞬たりともなく、演奏すべてにFrescobaldi特有の高貴な詩情が溢れています。Buxtehudeの時のような全集でないのが残念なところですが、現在Frescobaldi/オルガンCDで、疑いなく最も質の高いお薦め盤と思います。FoccroulleによるCD解説も、例によって極めて精緻、誠実で、充実した情報を提供してくれます。

    mimi さん

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  • まさに珠玉の名演と言えるのではないでしょうか。そも...

    投稿日:2018/03/11

    まさに珠玉の名演と言えるのではないでしょうか。そもそも本盤は、渡邊順生氏にとって、本盤で使用した2台のチェンバロ製作者である故柴田雄康氏への追悼盤としての録音のようですが、おそらくそれと同時にどうあっても避けて通れないのが、まさにFrescobaldi, Frobergerの歴史上(おそらく)最高の再現者であった、師のGustav Leonhardtの演奏でしょう。実際にこの盤の収録曲のいくつかは過去にLeonhardtの録音がありますし、若い頃からその死の直前まで、Leonhardtの最も近くにおられた愛弟子である渡邊氏なら、ここでの収録曲のほとんどを師の演奏で聴いておられるのではないでしょうか? 従って、自分らにとってどうしてもあのLeonhardtの名演の数々との比較が避けられないのはやむを得ません。特に中世以来の対位法技術の極とバロック音楽としての緩急自在の変化を融合し、後世の鍵盤音楽の基礎を築き上げたFrescobaldi,において、Leonhardtの一点一画も疎かにせずに細部から全ての構造を築き上げていく圧倒的な演奏に同等に並べられる演奏は現時点でも存在せず、この点においてはいかに愛弟子の渡邊氏の演奏であっても未だ及ばない部分があるのは、渡邊氏自身が誰よりも解っておられると思います。しかしながらそれでも、ここでの渡邊順生氏の深く曲構造を考察し、それをあくまでルネサンス・バロック時代から古典派にかけての幅広い時代の音楽理解を背景に、堅実に再現していく様は例えようもなく魅力的であり、実際海外の多くの奏者のFrescobaldi演奏と比較しても、これほど滋味溢れ幾度も聴きたくなる演奏は稀です。特に前半の終わり、Leonhardtも名演を遺しているCapriccio 12 sopra l’Aria di Ruggieroと、Cento Partite sopra Passacagliは渡邊順生氏の数多くの名演奏の頂点と言っても差し支えないのではないでしょうか。そして、渡邊氏がより親近感を覚えると言われる後半のFrobergerは、前半をも超える名演奏。Frobergerにおいてもすべての音符、すべての瞬間に意味付けがなされた晩年のLeonhardtの圧倒的な名演奏が存在しますが、渡邊氏の演奏は時に多くの奏者において重々しくなりがちなFroberger演奏(特に組曲)において、メランコリックではあっても全く重さは感じさせず、あくまで柔らかく繊細な響きによってFroberger独特の和音をしみじみと紡いでおり、この滋味と繊細さにおいてはひょっとして師をすら超えているかもしれません。Frescobaldi, Frobergerいずれにおいても、現在世界の古楽界の頂点に位置する演奏であり、ルネサンス・バロック音楽を愛好する者にとっては、宝石のようなアルバムです。日本のみならず、ぜひ、世界の多くの方々に聴いていただきたいですね。

    mimi さん

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