West Coast HipHopシーンのリヴィング・レジェンドなグループFoesum。その始まりは、DJ GlazeとM&Mが結成したPerfectionというグループからだった。活動当初からSnoop Doggy Dogg(当時）やWarren Gといった213〜DPGCクルーらと共に、N.W.A.以降の西海岸シーンをリプレゼントしていたPerfectionだが、"Ghetto Jam"で知られるDominoやDef Jamからアルバムを出したTwinzらがメンバーだったこともあり、グループというよりもクルーとしての意味合いが強かったのだろう。91年にはDeath Row Recordsを立ち上げたSuge Nightと出会い、当時のN.W.A.の後釜的なグループを探していたSugeに契約を持ちかけられるも、様々な事情で結局契約はなされずに終わったらしい。それはある意味、正しい選択だったのかも知れないが...。

93年に、彼等のホーミーのSnoopがDr Dre"Nuthin' But A 'G' Thang"で「Perfection is perfected so I let em understand」とラップし彼等への賛辞を送り、さらにWarren Gは大ヒット・アルバム「The Regulate...g Funk Era」にソング・ライティング＆ラップでゲスト参加したことで、彼等の名前は一気にメジャー・シーンでも注目を集めることになる。この頃から現在のラインナップでFoesumというグループ名を名乗りだしたと思われる。

Kid Frostを介してTony GやJulio Gといったベテラン・トラックメイカーと出会い、レコーディングを開始した彼らは、Eazy E率いるRuthlessなどいくつかのレーベルのオファーの中からTommy Boyを選択。96年に待望のフルアルバム「Perfection」をリリースする。その後は、契約のゴタゴタに巻き込まれ、レコーディング活動はストップしてしまうが、地元ロングビーチ周辺を中心にライブ活動は継続し、西海岸でのプロップは絶大なものとなった。

2002年には、セカンド「The Foefathers」をリリースし、再びヒップホップ・シーンへカムバック。大ヒットの勢いを受け、DJ Glazeはソロ・アルバム「Ultimate Collaborations」をリリースし、これもまた西海岸ヒップホップ・ファンを唸らせるに十分な内容に仕上がった。2004年にはM&MがM&Mstaと名を改め、ソロ・アルバム「Walk In My Shoes」のリリースを予定している。