Mingus Uni & Versus

没後30年を経た現在も多くのミュージシャンから敬愛を受けているチャールズ・ミンガス。最高のベーシストのひとりでありながら、作曲や編曲にも素晴らしい才能を発揮しました。今回、彼へのトリビュート・アルバムを制作したのは、イタリアでは知らぬ者のないトップ・ミュージシャン集団’フライト・バンド’。アレンジと指揮はビアジオ・コッパが手がけています。（2）や（6）等、有名なミンガス・ナンバーも見事ですが、この作品のミソは、それらの間にコッパのオリジナル曲も収めていること。これを聴くと、彼がいかにミンガスの音楽性を自分のものにしているかが伝わります。ゲスト・サックス奏者のアキーレ・スッチは、エリック･ドルフィー的役割でしょうか。

聴き所：トラック（3）「Ecclusiastics」
ゴスペル・ムードで迫ります。（Jazz Yellより)

Achille Sussi(bcl,as), Antonio Rosti(voice actor), Maurizio Modica(tp), Mario Mariotti(tp,flh), Alessandro Sacha Caiani(ss), Riccardo Mestroni(as), Fabio Delvo(as,ss), Paolo Branzaglia(ts), Davide Bova(ts), Massimo Morganti(ts), Nicola Riato(bcl), Alberto Scavazza(bs), Renato Di Nubila(bs), Rocco Cavallaro(g), Giuseppe Fiorito(p,key), Franco Pandini(double b), Francesco ’Chicco’ Carrara(b), Emanuele Gino Natalicchio(ds,per),Riccardo Di Paola(programming,key), Biagio Coppa(arr,cond,ss)
Recorded at Elfo Studio in November 2009