Heavenly Sounds In Hi -Fi

【魅惑のエキゾ＆スペース・エイジ・ポップ・コレクション】
銀河のアルペジオ、流れ星のグリッサンド…‘‘プリペアド・ピアノ’’が描くロマンティックでリリカルな星空の物語！アメリカのイージーリスニング界を代表する稀代のピアノ・デュオ「フェランテ＆タイシャー」が1957年に発表した本作は、ピアノ・ムード音楽と現代音楽の実験精神が融合したスペースエイジミュージック・ファン必携の名盤。「スターダスト」「星影のステラ」「虹の彼方に」といった耳馴染みも彼らの手にかかれば、無重力空間に響く未来のスタンダードナンバーへと変貌。音楽で愉しむ一夜の夜間飛行をあなたにー。

CD解説より抜粋-----
　フェランテとタイシャーは、90年代のS.A.B.P.M.（Space Age Bachelor Pad Music）ブームによって再発見・再評価されることになった、アメリカのイージーリスニング/ムード音楽を代表するピアノ・デュオである。彼らは「アパートの鍵貸します」「栄光への脱出」「トゥナイト〜ウエスト・サイド物語〜」「真夜中のカウボーイ」など名作映画のスクリーン・テーマのピアノ・カヴァーで知られ、60年代〜70年代にかけてヒットを連発、一躍時代のスターとなった。向かい合った2台の大きなグランドピアノの連弾から紡ぎ出される甘く美しいメロディーの数々、流麗かつダイナミックなふたりの演奏はアメリカの大衆を魅了した。そんなふたりがブレイク以前の50年代、現代音楽家ジョン・ケージの提唱で知られる「プリペアド・ピアノ」の手法を用いた実験的音楽アプローチによるインストゥメンタル・アルバムの傑作を多数残していたことは、当時を知らない若い世代のリスナー達を大いに驚かせた。紙や棒切れ、ゴム、ウッド・ブロック、金属棒、鎖、ガラス、マレット（枹）など様々な“ガジェット”を用いて演奏されるプリペアド・ピアノにより、ポピュラースタンダード、ミュージカルやラテン・ナンバーといった耳馴染みのメロディーが、聴いたこともないような未来の音色を湛えて生まれ変わる。彼らの野心的で冒険的な音作りは、モーグシンセサイザーなど電子楽器が一般普及する以前のポピュラーミュージックにあって稀有なもの。今なお時代を越えて斬新に響く名作だ。
・・・（解説 鍋谷政貴）

（メーカー・インフォメーションより）