ロマ イラマを歌う

“クール・ダンドゥット”を提唱したエフィ・タマーラ
その健在ぶりをアピールする意欲作を発表！

　このところインドネシアのダンス歌謡音楽“ダンドゥット”の新作ＣＤがなかなか本国から発売されずにいますが、今回お隣マレイシアから注目作がＣＤで登場することになりました。
　エフィ・タマーラは90年代より活躍するダンドゥットの人気女性歌手。カメリア・マリック、イイス・ダリアとの共同名義作『スカール・ランジット』（1996年作）で大きく注目され、一躍ダンドゥットのニュー・ヒロインとしてシーンに躍り出ました。さらにその後には“クール・ダンドゥット”ともいえる、聞くためのダンドゥットを目指したこともありました。本来ダンスを目的に作られた音楽ではありますが、あえて「踊らずに聞く」というスタイルを提唱。スロー・テンポのものを中心に、パーカッション・サウンドを極力排除したアレンジで聞かせ、大きな話題となりました。
　ただここ数年インドネシア本国ではダンドゥットの新作がＣＤでほとんどリリースされなくなってしまい、エフィの近況を知る術もなかったのですが、本国同様にダンドゥット熱の高いマレイシアのローカル・レーベルがエフィ作品をライセンス発売してくれたお陰で、久々に彼女の作品を紹介することができました。
　ここでエフィが聞かせるのは、以前のクールなダンドゥットではなく、もっともダンドゥットが盛り上がりを見せていた70〜80年代の黄金期のスタイルを現代化したようなアレンジが中心。そしてタイトルからも分かるように、ダンドゥットの王様ロマ・イラマがかつてヒットさせた曲などがそのレパートリの中心となっています。多くが男性歌手とのデュエット曲だけに、その掛け合いも聞き所のひとつと言えるでしょう。
　シンセやハードなエレキギターを使った現代風のサウンドが飛び込んできますが、グンダンやスリンといったダンドゥットを代表する楽器ももちろんしっかりとフィーチャー。ダンドゥット本来の醍醐味を失わず現代にアップデートしたようなサウンドをバックに、エフィのセクシーな歌声をタップリと楽しむことができます。
　エフィの素晴らしいダンドゥットを是非ご堪能ください。 （メーカー資料より）