高2のときに、メタル・ゴッド伊藤政則氏のラジオ番組で紹介されたのを聴いたのが、このバンドEuropeとの出会いだった。その時紹介された1曲目は、Bの“Seven Doors Hotel”〜☆☆☆イントロから流れてきたのは、寒々しくも正しく北欧を連想させるようなピアノ。これからどうなるのか・・・と何気なく聴いていたら、尖がった歪んだギター・リフ〜荒々しくもリズム隊が入ってきて、リード・ギターがイントロを駆け抜ける・・・そうこうしているうちに、瑞々しい声のリード・ヴォーカルが始まる。一発で、この曲、このバンドに魅入られて、一瞬にして虜にさせられました。目を瞑って聴いてみれば、行ったことはないけれども、北欧の凛とした空気に、清々しいまでの情景が眼に浮かんできました。それから次に紹介された曲は、@の“In The Future To Come”〜♪♪♪とにかく、ギターリストの奏でるリフとメロディーがカッコ良過ぎでした。「こいつ、なんていうギターリストなんやろぅ・・・」と、John Norumにゾッコンになってしまったことは言うまでもありません。アルバム全体を通しては、荒削り過ぎて、今となってはもう一つ・・・という感が否めない感じを持つかもしれませんが、北欧のスウェーデンからとんでもないグループが登場したものと、今も30年近く前の衝撃を生々しく覚えています。2ndアルバム〜3rdアルバムは、その期待に違わずの素晴らしいクオリティーの楽曲で占められていたと思います。しかしながら、北欧というあまり日常生活で縁のない遠地から届いたという衝撃度、それから写真で見るメンバーの垢抜けなさに反して、邦題の「幻想交響詩」というインパクトとアルバム・ジャケットの美しさ、各楽曲の勢いではこのデビュー・アルバムにはかなわないと思います。本作収録のC“The King Will Return”は良いですね!!!3rdに収録のバラード“Carrie”に比べれば、まだまだ聴き劣りいたしますが・・・。その“Carrie”が注目され過ぎて、甘いバラードに対して食傷気味になってしまい、4th以降は食指が伸びませんが、この1stは、名盤の部類に選出されてもおかしくはありません〜〜〜★彡