トルストイ新しい肖像

E・j・ディロン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784865200249
ISBN 10 : 486520024X
フォーマット
出版社
発行年月
2017年09月
日本
追加情報
:
342p;20

内容詳細

問題作『クロイツェル・ソナタ』翻訳秘話、心ならずも巻き込まれた「新聞戦争」、文豪を取り巻く人々との温かい交わり…知られざる逸話に満ちた、アイルランド生まれの知識人による記録。19世紀末葉、文学作品の翻訳から始まり、トルストイとの個人的関係を築いていった著者ならではの体験と、そこから育まれた観測。新たなトルストイ像を形造る試みを通じて、若くして一生の思いを懐き続けたロシアを語る、著者の遺作、遺言ともいえる作品。

目次 : 祖先/ 幼年時代―耕耘の頃/ 少年時代―播種の頃/ 大学への準備/ 最初の理想/ 教えるために学ぶことを断念する決意/ トルストイの芸術/ 私とトルストイとの個人的関係/ トルストイと私がW.T.ステッドに手を打つように仕向けた話/ トルストイの弟子たちの中の私の友人〔ほか〕

【著者紹介】
E・J・ディロン : 1855年、アイルランドに生れる。ヨーロッパの諸大学で学ぶ。東方キリスト教に関心をもち、若くしてロシア・ウクライナ地方に入る。以後、ロシア民衆の中に身を置きながら、大学教授、新聞編集者、欧米通信社の通信員として、ロシアの文化人、政治家との交流を深める。また、革命直前まで元老セルゲイ・ウィッテの側近として、ロシアのみならず、広くヨーロッパ、アメリカ、アジアにわたる国際政治の動向に論評の才を振った。1933年死去

成田富夫 : 昭和12年、愛知県生まれ。昭和35年、名古屋大学文学部国史学科卒業。元愛知県立高等学校教諭。現日ロ友好愛知の会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • Jinjin さん

    トルストイがナポレオン以降の近代史上の主要な人々を軽視し、彼らの名による業績を、十分に考慮された目的のためだけではなく漠然とした本能によって突き動かされた大勢の名もなき人々の行動によるもの と、戦争と平和で歴史哲学として書かれている。 とても興味深い観点だし、実際にトルストイの作品を読んでみようと思った。

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