2曲目の「Ever After」は別名「Dec.9」といい、スコットの敬愛するJ.レノンの亡くなった日を歌っています。ジョンを始めとして80年代のXTC、90年代のU2、クラウデッド・ハウス等々、ポップな中にも深遠なムードを多く含んだアーティストからの影響が色濃い、このDOTTED LINEの世界。抜群のメロディ・センスとセクシーな歌声、総ての楽器をほぼ1人でこなす器用さ！...特にちょっと歪んだギターサウンド、ボストンやカーズあたりの’80年代ロック好きには涙モノです。 ボートラのB.ウィルソンとの共作ナンバーは「ブライアン・バンド」好きな方必聴！

ブライアン・ウィルソン・バンドの一角を担うマルチ・プレイヤー、スコット・ベネットを中心に結成されたユニット名義だが、実際はスコットのソロ録音作品がほとんどで、2002年までにはほぼ完成していたという。BEACH BOYS”I Know There’s An Answer”のカヴァーや、過去のスコットのソロ・アルバムから2曲が転用されており、ブライアンとの過密な活動の合間で何とかひねり出した感がなきにしもあらずだが、99年発表の傑作2nd”THE EARTH’S SHARP EDGE”で打ち出されたストレートなポップ・ロック路線の延長線上にあるサウンドは耳心地がよい。