ドホナーニ、エルンスト・フォン(1877-1960)
新商品あり

ドホナーニ、エルンスト・フォン(1877-1960)

ドホナーニ、エルンスト・フォン(1877-1960) | CD、DVD、ブルーレイ(BD)、ゲーム、グッズなどを取り扱う【HMV&BOOKS online】では、コンビニ受け取り送料無料!国内最大級のECサイトです!いずれも、Pontaポイント利用可能!お得なキャンペーンや限定特典アイテムも多数!支払い方法、配送方法もいろいろ選べ、非常に便利です!

関連商品

商品ユーザーレビュー

5件

すべてのユーザーレビューを見る(5件)

  • このアルバムの冒頭に置かれたハ短調のピアノ五重奏曲...

    投稿日:2021/03/09

    このアルバムの冒頭に置かれたハ短調のピアノ五重奏曲には「op.1」という作品番号が付されている。作曲家、エルンスト・フォン・ドホナーニが、初めて自信をもって世に送り出すべき作品と考えたもの。驚くのは、それがドホナーニ17才の作品だということである。ブラームスは、そのスコアを見て驚愕する。「これを書いたのが17才の学生だって?・・なんて完成度だ・・」。 このピアノ五重奏曲、私も、古今、数々の作曲家が書いたピアノ五重奏曲の中で、十指に入ってもおかしくない名曲だと思っている。おそらく、ドホナーニという作曲家の作品は、特に日本ではそれほど認知されているとは言えないだろう。だから、この曲も、その価値に相応しいくらいに知られているとは言い難い。誰の曲かは伏せて、人に聴かせてみるといい。ブラームスやシューマンと何ら変わりない名曲特有の美観が伝わってくるハズだ。 もちろん、演奏と録音がよろしければ、さらに良い。というわけで、現在、世界でも屈指のピアニスト、アムランと、同じく屈指の弦楽四重奏団、タカーチ四重奏団による当盤は理想的だ。第1番だけではなく、第2番と弦楽四重奏曲第2番も収録されていて、収録時間は80分。しかも、他の2曲も魅力いっぱいの作品だと言うのだから。 アムランとタカーチ四重奏団は、均整のとれたフォルムを導き出し、その中で必要な歌を高雅に添えていく。そんな扱いは、これらの楽曲が名曲であるという礎を感じさせる。楽曲が素晴らしければ、その自然な魅力を引き出すアプローチは、ことのほか協力だ。アムランとタカーチ四重奏団は、確信に満ちて、輝かしい音色を使い、この曲のありようを堂々と示す。これこそ貫禄の名演。 是非とも多くの人に聴いてほしい1枚です。

    ココパナ さん

    2
  • ハンガリーの作曲家、エルンスト・フォン・ドホナーニ...

    投稿日:2021/07/06

    ハンガリーの作曲家、エルンスト・フォン・ドホナーニによる、ロマン派のウィットに富んだ作品たちを楽しめるアルバム。収録曲中「童謡の主題による変奏曲」の「童謡」とは、日本では「きらきら星」の名で知られるもので、原曲は18世紀フランスのシャンソン。モーツァルトが同じ旋律に基づいて独奏ピアノのための変奏曲を書いている。ドホナーニの作風は、ロマン派ならではの情緒に満ちたもので、旋律的にも保守的。しかし、そこに一流の着こなしというか、ユーモアの介在があってとても楽しめるもの。音響的にはブラームスやR.シュトラウスへの親近性が高い。「童謡の主題による変奏曲」は、ドホナーニのユーモア精神が如何なく発揮された名品で、この簡素でかわいらしい主題と、壮大でシンフォニックなオーケストラの響きを、気の効いた節回しで繋いで見事な逸品に仕立てたもの。大家が本気の遊び心で書いた作品だろう。冒頭に収録されている「交響的小品」は、彼の代表作の一つと言って良く、5つの性格的な楽章がおりなす色彩感が魅力だ。とくに偶数楽章の郷愁的な雰囲気は、多くの聴き手の心に響くものに違いない。末尾の「組曲 嬰ヘ短調」は、こまかく10のパーツに分かれるが、前半は変奏曲のような構造をもっている。その結果、当番に収録された3曲すべてに、「変奏曲」的要素があることになる。ファレッタは、これらの楽曲を、単に愉悦に満ちた演奏を心掛けるだけでなく、全体的な重厚さを十分踏まえながら、一つ一つ丁寧にアプローチしており、結果として、ドホナーニの作品の魅力がとてもよく引き出されている。オーケストラの反応も手堅く、立派なもの。また「童謡の主題による変奏曲」におけるネボルシンのピアノの美しさと細やかさも圧巻と言って良く、全3曲とも、同曲を代表する録音と言って差し支えない。とにかく親しみやすい1枚で、ドホナーニというあまり知られない作曲家の魅力を、良く伝える内容。

    ココパナ さん

    0
  • まず、(孫の指揮者クリストフではない、)作曲家、エ...

    投稿日:2013/09/15

    まず、(孫の指揮者クリストフではない、)作曲家、エルネー(エルンスト)・フォン・ドホナーニに関して少々。 私は、もう20年ほども前に、蘭フィリップスから出た、『ERNST VON DOHNANYI plays DOHNANYI』というアルバム(もちろんCDです。)をたまたま中古で入手し、いたく気に入って愛聴していた。 それは、ドホナーニのピアノ曲の自作自演、特に『ルーラリア・フンガリカ(ハンガリア牧歌)』(Op.32/a)を中心としたアルバムだったのだが、まるでスクリャービンにハンガリー民謡を加えたような響きがする、不思議な曲集だった。(あくまで、個人的な感想です。) 爾来、この作曲家には、折に触れ、目にするたび、特に興味を持って集め、聴いてきたのだが、どれもこれも、どうもいま一つ、という感じで、次第に興味が薄れつつあった。 しかし、下手な鉄砲も数打ちゃ当たる、とでも言うべきか、ようやく最近、とうとう、これ、というアルバムを発見したので、ここに、ご紹介しておきたい。 と、言っても、これも『ルーラリア・フンガリカ』(ただしオケ版、Op.32/b)を中心としたアルバムで、それも悪くはないのだが、1曲目の『オーケストラのための組曲 』(Op.19)がとてもいい。 アンダンテ、スケルツォ、ロマンツァ、ロンドの4曲から成り、特にスケルツォが一番いいと思うが、全体的にミステリアスな、また、重層的な雰囲気が漂っていて、ところどころにバルトークでも、コダーイでもない、先ほど言ったような、ドホナーニ的、とでも言うしかないハンガリー的哀愁が顔を出す。まるで東欧の迷宮に迷い込んだよう。 一つ間違えると、とりとめのない散漫な印象の曲になるところだが、ダニュービア(ドナウ川?)交響楽団は、まさしく流れる川のごとくうまく微妙に変化する曲想をとらえて、しかし拘泥しすぎず、豊饒に流れていく。 私は、バルトーク、コダーイ以外の近代ハンガリーの作曲家としては、例えば、ヴァイネルの『小オーケストラのためのセレナーデ』(Op.3、ショルティの名演がある。)みたいな曲も大好きで、なぜこれが話題にならないのか不思議に思っているくらいなのだが、(まあ、一部「通」の間では知られているようだが、)ヴァイネルのセレナーデが好きな人は、ぜひこの一枚も試して欲しいと思う。

    箕面猿。 さん

    0

既に投票済みです

ありがとうございました

チケット情報

現在、ドホナーニ、エルンスト・フォン(1877-1960)のチケットはありません。
お気に入り登録
することで最新情報をお届します。

%%message%%