Doc Watson

Doc Watson (ドクワトソン) プロフィール

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’64年にヴァンガードからリリースされたドック・ワトソンのデビュー作 ドック・ワトソン Doc Watsonは古典的フォーク〜カントリー・ファン、アコースティック・ファンに大きな衝撃を与えた。ドック・ワトソンマール・トラヴィスチェット・アトキンスと並ぶ影響力の大きなギター奏法の名手と言える。並べて書いてしまったが、因みにマール・トラヴィスがオリジネイターだと言われる「ギャロッピング・ギター」(チェット・アトキンスに影響を与え、のちにエルヴィス・プレスリーのバンドのギタリスト、スコッティ・ムーアに受け継がれる。今日で言うところの所謂ロカビリー風ギター)にはドック・ワトソンも大きな影響を受けたという。

先に’64年デビューと書いたがその前にも吹き込みがある。’60年頃に家族と録ったものでスミソニアン・フォークウェイズからリリースされた音源だ。また’64年のニューポート・フォーク・フェスティヴァルに出演した際の未発表音源がCD化されたことも多くのファンを驚かせ、デビュー前後の活動がより明らかになった。そのCDトレジャーズ・アントールドには、ケンタッキー・カーネルズ、後期のカントリー・ロック化したバーズの重要人物としても知られる、ブルーグラスの天才ギタリスト、クラレンス・ホワイトと競演している音も収められていた。

’66年のヴァンガードの2nd サウスバウンドではドック・ワトソンの息子マール・ワトソンがセカンド・ギタリストとしてデビューを飾る。ヴァンガード盤3作目 ドック・ワトソン&サンは1stに負けない人気作で、タイトルにあるように息子マール・ワトソンを全面的にプロのパートナーとしてフィーチャーしたアルバムだった。以降、ドックとマールの親子競演は、数々のレーベルをまたぎながら15年以上も続いていくことになる。前述の話とも繋がるが、息子にマール、という名をつけたのは他でもないドック・ワトソンマール・トラヴィスに敬意の念を表して、息子が良いギター奏者になるようあやかって、のものだった。

ニッティー・グリッティー・ダート・バンドの’72年度作品Will The Circle Be Unbroken ドック・ワトソンマール・トラヴィスらと参加。そのアルバムはカントリー/ブルー・グラス/オールドタイムの大御所を多数フューチャーしたカントリー・ロックの記念碑的作品と言われており、ドック・ワトソンらが新しいカントリー・ロック・ファンなどに偉大な先駆者として認識されるキッカケにともなった作品だった。

’73年と’74年にはトラディショナル・ミュージックの部門で、ドック、マールのワトソン父子はグラミーを受賞するという栄誉に輝き、絶妙の共演盤を発表していくが、’85年に突然、父子に非情な不幸が訪れる。マール・ワトソンが自宅の農場でトラクター事故に遭い、帰らぬ人となってしまうのである。想像を絶する悲しみに暮れたであろうドック・ワトソンは、しかしそんな悲しみを乗り越え活動をし続けた。それだけに’91年グラミー賞受賞作 オン・プレイング・グラウンドは感動の作品となりソング・フォー・リトル・ピッカーズという「子供たちの為のアメリカン・フォーク」というテーマは何処かでマールを亡くした心境が反映されているのかもしれない、とファンに思わせる作品となった。

その後ドック&マール・ワトソン名義の未発表音源追憶! マール・ワトソン・ライヴ(‘70~’76年のライヴ録音)などがリリースされ、ファンを喜ばせた。

ドック・ワトソンのギター奏者としての実力と美しい声は、現在も正に「アメリカン・トレジャー」というにふさわしい、との評価を受け続けている。

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