2曲入りで、違うタイプの曲調が楽しめます。タイトル曲は、題材通りの大仰演劇路線ですが、1.は題材の重さ(この人物の内面の葛藤)の割に、曲調はややコンパクト(内面、だから？)、最初から最後までアップテンポで、初めての方にも聴きやすいのではないかと思います。とは言っても、こちらも十分大仰演劇路線していますけどね(笑)。手作り感のあるジャケットも、気に入っています。

You’re gonna amazed by Mr. Doctor’s world from this. This is dark yet heavy. No need to say, a great conceptual album of his works. I think this album is wonderful juxtaposition of evil and good(in some way) genius.

大仰シアトリカル・ロックの老舗です。勿論シンフォニックであり、ヘヴィメタル的要素もあります。日本盤が出ている4作品は、どれも一定の水準を保っていると思いますが、この作品が世間一般で言う「ロック的」であり、最初から最後までだれない印象です。音楽業界随一、超弩級の怖さを誇るブックレットも見所です。とにかく見ていただくしかありません。ということで是非皆様お聴きになって下さい。

スロヴェニアの変な人たちが密かに作っていた1stのCD盤（当初はテープだったらしい）。トラック1つで40分（シークレットトラックを除く）という、マイク＝オールドフィールド並みの無茶をやらかしています。リーダーのMr.Dr（そう名乗っている）による、変幻自在な声に、クラシカルな楽器、ハードなギターなどが演劇的に展開する。

このアルバムの原題であるヘリオガバルスといえば、ローマ帝国の異端の皇帝である。そして、あのフランスの現実と狂気の間を彷徨った詩人アルトーの作品の題材でもある。これを聞け。そして、現実と狂気の間を彷徨え！彼のように！