Giderli 16

トルコでいま一番勢いのあるヴィジュアル系女性ポップ歌手

　ポップ・シンガー花盛りのトルコの音楽シーンにおいて、ここ数年トップクラスの人気とセールスを誇る女性歌手のひとりが、こちらのデメット・アカルン。これまで日本ではほとんど紹介されてこなかった彼女ですが、もちろん現地の知名度はダントツ。そんな彼女の最新作。
　デメット・アカルンは1972年4月23日にイスタンブールの東方に位置する街ギョルジュクに生まれました。母親のサポートを受けながら、女優やモデルとしての活動を1990年頃からスタートさせた彼女でしたが、96年にはアルバム“Sebebim”で歌手デビューも果たしました。以後、コンスタントにアルバムやシングルをリリース、その抜群の容姿も相俟って高い人気をキープしてきた彼女が、2010年の前作“Zirve”以来２年ぶりとなる新作を発表してくれました。
　ここで聞かせるのは、まさに掛け値なしの、今のトルコ・ポップスの王道といったサウンドの数々。今時のエレクトロニックなアレンジが中心ですが、曲によってはカーヌーンやタンブールといった伝統楽器を取り入れ、トルコ風味を演出。もちろんメロディ・ラインからアラブやアジアの香りを強く感じさせるものも数多く収録されています。歌うデメットも力強くも押し引きのある歌声を、ナチュラルなコブシまわしを随所に散りばめながら高い歌唱力を聞かせてくれます。
　もちろんモデル出身の彼女だけに、ブックレットにはその抜群のスタイルを収めた写真が満載。まさに現在のヴィジュアル・クィーンと言える彼女を存分に堪能できる作品に仕上がっています。
　トルコ・ポップス・ファンすべてにお勧めしたい作品です。
（メーカー資料より）