数か月待ってやっと手元に届いた。期待通りの素晴らしい録音であった！アコール盤と比較して、指裁きがよく、イタリア鍵盤音楽の魅力である疾走感が存分に味わえる。余計なテンポの揺らしがなく、かつてのスグリッツィのように颯爽と弾き切っている。特に第5番のToccataはチェンバロ音楽史上最も爽やかな曲であろうかと思う。心地よいパッセージが限りなく連続する。曲集全体を通じて非常に特徴あるメロディーが独占しており、チェンバロ音楽を無数に聴いてきた私にとっても大切にしたい曲の数々である。これは素晴らしい録音である。

知る人ぞ知る鍵盤音楽の宝庫！風変わりなテーマを元に魅惑あるメロディが万華鏡のように繰り広げられる。デラ・チャーヤの録音自体非常に珍しいが（アコール盤の他、ホイナツカの抜粋のみが広く知られている）、これは大歓迎の新録音。チェンバロ音楽愛好家なら知っておきたい曲集である。・・・しかし、ネットで視聴しただけでまだ入手できていない。発売前に予約をしたが、２ヶ月以上経っても入荷しない。こんなマニアックな商品、予約がそんなに多いとは思えない。事実上発売していないのだ。Pan Classicsは手強い。HMVさんの交渉力に期待する！

チェンバロ愛好家知る人ぞ知る作品集！セイシャス、アルベーロ、B,マルチェルロを足して割るどころか、掛け算をしてしまうくらいの魅惑的な旋律。風変わりで、一見とっつきにくそうでありながら聴き通してしまう。以前に、ホイナッカがEratoに録音した「バロックの前衛」というアルバムにトッカータが収録されており、私には余り好印象でなかったが、他の曲はバラエティに富んでいることを知った！かつてスグリッツィが録音していたなら・・、と考えてしまう。とにかく大発見の一枚！