エリック・アレキサンダーを迎えた、ヘイゼルタインのカルテット演奏第1弾。録音は1998年12月に行なわれており、ヘイゼルタイン自身が多くのプロジェクトを抱えて「乗ってきた」時期の作品である。もちろんエリックもそうした意味では、上昇気流にあり、やはりブルックリンでの録音という環境がさらに奏した気配を高めた作品となった。ドゥウェイン・バーロ〜ジョン・ファンスワースは言うまでもなく乗っている。バーノ以外は、グループ“One For All”のメンバーであり、レコーディングもしている気の合ったメンバー、さらに、バーノも個々のメンバーとはギグで共演して柄いるだけに気心知れた仲間。採りあげられた作品は、何れも一味違う味付けだが、“クライ・ミー・リヴァー”でのボッサ・リズムの扱いはアレキサンダーから意外な部分を引き出した。