David Caceres

音楽一家に囲まれて育った1967年生まれのシンガー＆サキソフォニストDavid Caceres。プロデューサーにはマット･ピアソン。マット･ピアソンといえば、フォー･プレイや、カーク･ウェイラムといったクロスオーバーの大物を手掛ける他、ブラッド･メルドーのデビュー作以降諸作、ジョシュア･レッドマン、マーク･ターナーといった才能をシーンに押し出してきた凄腕プロデューサー。その人脈があって、メンバーには、そのつながりの豪華面々が大集合しました。その世界は、スティーヴィー･ワンダーや、ダニ･ハサウェイといったソウルなものと、ドナルド･フェイゲン的なAORサウンドのミクスチャー。声質的には、ちょっと細めですが、ちょっとスウィートな感じが、なんともそそりますし、絶妙にムーディです。そのスティーヴィー･ワンダーの曲を始め、ジェイムス･テイラーの名曲M-6、また意外なアレンジでオシャレに仕立て上げられた言わずと知れた名スタンダード･ラウンド･ミッドナイトなどなども、ギル･ゴールドステインのアレンジ･センスも光ります。クインシー･ジョーンズの名アレンジでも知られるハービー･ハンコックのM-8 をインストで演奏するほかは、ほとんど自身のヴォーカルをフィーチャーした構成。ギル･ゴールドステイン、アーロン･パークスによるローズの音も、楽曲の世界にバッチリです。

DAVID CACERES (vocals, alto saxophone)
GIL GOLDSTEIN (fender rhodes, arranger)
AARON PARKS (piano, fender rhodes)
SHEDRICK MITCHELL (organ)
LARRY CAMPBELL (guitar)
LARRY GRENADIER (bass)
BILL STEWART (drums)
BASHIRI JOHNSON (percussion)
MARGRET GREBOWICZ (vocal)