ナイン・テイラーズ 創元推理文庫

D.l.セイヤーズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488183103
ISBN 10 : 4488183107
フォーマット
出版社
発行年月
1998年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
15cm,492p

ユーザーレビュー

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一時期は、極めて入手しにくい時期があった...

投稿日:2018/12/22 (土)

一時期は、極めて入手しにくい時期があった、ドロシー・セイヤーズの代表作の一つ。日本ではなじみのない転座鳴鐘術に関する記述がかなりあること、物語がスピーディとは言えないこと、舞台となったポール村近辺の地形的なことなどを含め、単純な面白さだけを求めている人には薦められない。 といっても、つまらないわけではない。地方における人間関係の難しさ、最後の最後になって解明される重要な謎、世界大戦(第一次)が残した傷跡などは、充分に興味深い。 ミステリを深く愛する人には、一度は挑戦してもらいたい作品である。

ねも さん | 兵庫県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Kircheis さん

    ★★★☆☆ ピーター卿シリーズ第9作目。 多くの人がシリーズの代表作に挙げる本作だが、個人的には馴染みのない鳴鐘術というモチーフが中心になっていたこと、真相が途中で容易に察せられること、会話のテンポが他作品と比べてもっさりしていること等からそこまで好きではない。 でも重厚で怪奇的な雰囲気には惹きつけられる部分もある。解説では、本作には京極夏彦氏の『魍魎の匣』を思わせる点があることを指摘されていたが、妙に納得できた。 なお、死体が死後に損壊されたことを聞いて「すばらしい!」と呟くピーター卿はサイコパス。

  • sin さん

    まるで紀行文のようにその土地を、生活史を、教会をそしてその鐘の説明を世話好きな教区長が賑々しく披露する形で、ミステリーとしての実像が掴めないまま幕を開けた物語は、墓地で発見された身元不明の死体によって一気に加速されるかと思いきや転座鳴鐘術を引き摺って中々に全貌を見せることがないようで、最後には鐘も、生活史も、その土地すらこのミステリーの重要な構成要素であった事を知らしめる。読みごたえのある一冊だった。

  • セウテス さん

    ピーター卿シリーズ第9弾。〔再読〕江戸川乱歩先生がベスト作品に選んだ事で有名な本作だが、文学作品に近いと思う。亡くなった夫人を夫の墓に埋葬しようと掘り返すと、中から殺害された見知らぬ遺体が見つかる。10年前に起こった宝石盗難事件や暗号など幾つかの謎が絡み合い、イギリスの田舎の情景や鳴鐘という伝統分化の描写に至る壮大な物語であろう。タイトルは死者を送る際の鳴鐘の事で、鐘の分化に馴染みが無い私には謎解きは無理であった。個人の思惑など意に介さない、災害や奇跡という神の行いという宗教思想を、深く感じる事となった。

  • 中原れい さん

    都合でながくかかったけど面白かった!昔テレビで見たイーストアングリアの景色が浮かんできます。鐘が主役の、川の物語。誰だって言いたくない話はあるけどみんなが2度も3度も違う事しか言わないのに、ダレない物語はすてきでした。司祭様と奥様が大好きです^^

  • NAO さん

    イングランド独特の「転座鳴鐘」という教会の鐘を数名で鳴らす技術を絡めたミステリ。イギリスの沼沢地区、かつてエメラルドの首飾り盗難事件があった小さな村、大雪の大晦日、教会の墓地、鳴り響く鐘の音。雰囲気も怪奇的なら、殺され方が最後の最後まで全くわからない。かなり大人向けのミステリだった。

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