The Colour Of PomegranatesではManuel Gottschingのアンサーとして、18分におよぶ大作に、Ambavi Suramis tsikhitsaではNEU!のアンサーとして17分の大作にチャレンジし、Ashik Keribでは、繊細に練り込まれたバッキングに対し、ギター・ソロ哀愁の溢れる一発録り、Gitanos Trianerosでは、パコ・デ・ルシアのカバーに成功し、salaamでは二度と再現出来ないドローン・チューニングでのギター四重奏をし、Friendship Bridgeでは、自作のギター・シンセサイザー「Jackytronix」が炸裂し、旋律に愛が溢れ、Vibhooti LIVE@Sakura Gardenでは、エレクトリック・シタールのパイオニアとして、白熱のライブ演奏を真空パックした。 信じられないだろうが、このアルバムの全ての音は「ギターのみ」で制作されている。この世のギタリストたちは自分のジャンルの中でだけで活躍して来た。しかし、ここまでこだわり、様々なジャンルを乗り越え、自身の血と肉とし、表現した事は正しく評価されるべきだろう。 人類がギターを手にした四千年の歴史に疑問を投げかけ、最新のレコーディング・システムで音を汚し、楽曲のクオリティーを下げてしまう「歌」を取り除き、インストゥルメンタルで勝負したそのサウンドは、世界に発信されている。 正に歴史に残る一枚だろう。

Reaktorと言うソフトを駆使した7年ぶりとなるアルバム。 誰からの影響下も感じさせないオリジナリティーはさすが15年のキャリア。 今回は、息子とタッグを組んだ作品。「voco」はシンセ、ギター、そして息子UFOのヴォイスが絶妙に絡む珠玉の一品となった。 super stupidは、大高ジャッキーなしでは語れない。 彼がsuper stupidのサウンドを作っていたことが、今回のアルバムを聴けば明らかになるだろう。 素晴らしい作品である。